良いも悪いも ないんだ (選択 続き)
- カテゴリ:自作小説
- 2009/09/13 04:26:40
専門学校へ 通う ヒカルは
学校の紹介で行ったバイト先で 認められ 仮入社前提での
就職、が決まり 学校は 特待生 学費免除
ただし 条件つき バイト料は無料
教壇に立ち 生徒の前で授業をすること
ヒカル が認められた 才能とは、、、
幼い頃から 父が電気関係の自営の為
機器いじり は 見ていたし 触れることも 嫌いではなかった
バイトで 行った内容に 簡単な作業として
テレビの基盤を 半田コテ で 操作 修理する作業が あった
ヒカル は 中学の頃には アマチュア無線 ラジオ など
自作で作る程 知識は持っていたので
たやすい作業だったのだ
それが、認められ 技術職として 採用されたのだった
進もうと していた テレビ関係のスタッフ プロとは
職種が異なるのだが 有名な ビクター となれば
そうは 自分を評価 選択として 悩むこと は なかった
突然 学生から 会社員となり 朝は朝礼 社歌を歌い
都内 有名な施設へ 作業服を着て 出向く
月に 2回程 学校で 教壇に立ち 現場での経験など講師として
授業を行う そんな 毎日を過ごし 経過しているうちに
クラスメイトから 就職内定の連絡報告が あった
クラスでは たいして 目立たない 人物だったが
人気番組の アシスタント デレクター AD なったとのこと
しばらくして 仕事が 休みの日に TVを観ていると
AD となった クラスメイトが 番組の司会者に
新人だから 頑張れ 皆さんも 応援してやって下さい
そう ふられ テレビに映る クラスメイトを観た、、、
ヒカル は 思った 俺は 何 しているんだろう ?
特待生 だとか 有名企業だとか
やりたかった事って? チャレンジ してみようって
夢 みてたこと テレビの仕事 だったんだよな
正直に うらやましく 思えた
もう 学校は 卒業に近づいてきていた、、、
次々と クラスメイトの大半が 就職内定となっていき
各テレビ局や 下請け 制作会社など 決まり
ヒカル は クラスメイトに 出遅れ 自分だけが
スタート ラインに 残された気になっていた
仕事先では、先輩たち から 通常は 大学卒業者か
高専卒業者じゃないと 採用されない会社なんだ
もっと 色々 勉強しなくては と 言われ
雑用をしたり 自分のミスから 上司が 幹部者に叱られる
姿など みて 自分の居場所が なく 悩んでいた
そんな日々が続き ある日 決意をして 退社を申し出た
専門学校は すでに 卒業式を終えていた
学校に通っている頃 授業では 言葉 少なく
少し 怖い イメージでもあり 年配者で あったが
目の奥に ある 優しさ 制作した ドラマを語る時の熱さは
心に残る先生がいた
悩んだ 末に いつのまにか 学校のある 代々木に向かって
ヒカルは、歩きだして いた
学校に近づいた頃 前から 先生が 偶然 歩いて
こちらへ 向かって来た、、、
ヒカルは 「 先生、、」 次の一言を 言わずうちに
「何も 言わなくて いい」 「まぁ コーヒーでも 付き合え」
そう言うと 近くの喫茶店へ向かった、、、
席に着くと 店員に 「コーヒー 2つ」 そう言い
「 おまえ なら どこでも 通用する 大丈夫だ 」
「 ここに いくつかの プロダクション、制作会社のリスト 」
「 書いてある いって みるか? 」
ヒカル は 何も 喋らない うちに 先生は 何故?
「 先生、、、」 「 ん? なんだ? 」 「 あの、、、」
「 わし は もう 時間が 無い 次の授業が あるからな 」
そう言うと 運ばれてきた コーヒーを急いで飲み
席を立ち、、「 それじゃ またなっ! 」 「 えっ! 」
「 あぁ そのリスト 採用募集などして おらんからなっ 」
「 後は おまえ なら わかるな 」
「 やりたいこと チャレンジ せい! 」 そう言い
店から 出て いって しまった、、、
言葉 は 低い声で 相変わらず 少し怖い顔、、、
でも 目の奥では 優しく 負けるな 頑張れ へこたれるな!
そう 言っているように 感じた、、、
リストの書いてある 紙を 広げ見てみると
2件 会社の住所が 書いてあった、、、
つづく