忘れられない「はなちゃんのバカ!」
- カテゴリ:仕事
- 2015/10/18 08:34:03
以前、飲食店をやっていたとき、
「人を雇う」苦労を、骨身に染みるまで勉強させていただきました。
あれから、6・7年経つでしょうか、
雇われる側の意識が、向上したとは思えません。
うちの厨房の追いまわし(見習い)は、
10キロのポテトサラダを造るのに、
3度言っても、ポテトサラダとマカロニサラダを混ぜてしまうのです。
朝の仕込みのときに、その時間のロスと食材の廃棄はとんでもない痛手です。
知的障害者じゃないですよ、
まともな青年でしたが、朝が早い厨房に、寝起きでぼーっとして出るので、
注意力が全くなく、同じ失敗を3度繰り返します。
悪い子じゃなかったので、
それほど叱りませんでしたが、
お昼の賄いに30キロの失敗したポテトマカロニサラダを食べさせました。
ホール係のおねえちゃんたち(ウェイトレス)は8人ほどいたでしょうか、
基本バイキング形式なので、
お客様がお好きな飲み物をドリンクバーから選ぶのですが、
朝一番のお客様に、8人のウェイトレスが突っ立って、
「セルフです」と澄まして言うので、
厨房から偶然通りがかったわたしが、
「ここは、ガソリンスタンドか!」と怒鳴りました。
臨機応変に、お客様に対応する能力がまるでありません。
「怒りゃすねるし,どつきゃ泣く、殺しゃ夜中に化けて出る」
おねえちゃんたちの扱いには、ほとほと参ったものです。
一度、どうしようもない失敗に、
「次からどうすればいいと思うか」と聞いたら、
しばらく押し黙って、
「はなちゃんのバカ!」とぎゃくに怒鳴られました。
唖然として、大笑いしてしまいました。
かりにも代取りで、その店ではオーナーシェフになるのですが、
全従業員の前で、わたしを「はなちゃん」といってはばからないのです。
この娘も知的障害ではありません。
高校は卒業できませんでしたが、普通の女の子でした。
こんな状態なのに、
皆さん時間給1000円以上です。
うちのパテェシエにいたっては、
お菓子を作るたびに、売り上げより材料費がオーバーしましたし、
イタリアンレストランから移って来たコックは、
みじん切りができませんでした。
こやつらの給料は、もっと高額です。
おかげさまで店の方は、大評判で、
いろんなグルメレポも頂き、雑誌に載りましたが、
それがかえって、わたしの仕事とイライラを増やし、
半年で「閉店!」となった理由であります。
人を雇うって、難しい。
これは、ほんとうに難しい。
わたしの希望としては、
「雇用関係」じゃない、一緒にやって欲しい。
「共同経営者」の意識を持ってほしいのです。
一緒にみんなで生きる仕組みを考えたい。
終の棲家で、老人ホームに入って世話してもらうのじゃなく、
サービス付き高齢者住宅に、居ながらにして、経済活動についていただきたい。
釣りや、家庭菜園、駐車場管理や掃除しながら、
ビオトープのように生息できる循環型居住区ができないものでしょうか。
それこそ、ほんとうの「涅槃建設計画」になるのですがねえ。
目指すのは「涅槃」とは遠いかもしれませんが。
人の雇用に育成
本当にマニュアル社会になっちゃいました。
採用時にマニュアルとか規定集を用意して、読まなくても存在は教えとかないと
後付けは面倒。
臨機応変も元になるマニュアルがないとできない。
まあそれだけ、価値観や何かが多様になってきたってことなんでしょうが。
誰にでもできる業務のマニュアル化で、専門のコックやパティシェを直接雇用せずに
センスのいい素人にさせることもあるようですが。
ペーパーテストじゃなくて、
「言われた事以外に、不都合に気がついて動いてくれるかどうか?」を見るもの。
例えば、
・面接室のテーブルに置かれた一輪挿しが、花毎倒れて、水もこぼれている。(ワザと倒してある)
被験者の目に付くように最も近い位置に手拭いが置かれてある。
とか… どこに気がついて欲しいか、動いてくれる気持ちはあるのか?
一緒に考える気持ちはあるのか? 色々セッティングは考えられると思います。
「気がつく人」が良い働きをしてくれるのは、経験上ほぼ間違いないと感じていますから…
っほんと!働かないの!
うちは事務・経理を置かない塾だったので、講師がやるんですよね。
本当にやらないの。
やり方教えて「やって」って言ってもやらずに残しておくの。
強く言ったら「いじめ」ですって!!
もちろん呆れてです
家庭でも
「おかあちゃんのバカ!」って言ってるんでしょうね?
時給1000円なんて!
ホステス並みじゃないですか?
店の経営など無視する料理人はガンです
人件費は飲食の敵です
(ちょっと言い方がわるいかな?)
それでいて店の金や仕入れをちょろまかす
警察に何度行ったことか・・・
ビオトープのように生息できる循環型居住区
まさしく「まほろば」ですね
タメ口のほうが親近感があっていい・・・という理由らしいですが
こっちからしたら「あんたとは親近感はいらない」と思っています。(^^;
大人が子供に甘すぎるので、近所の怖いおじさんが必要と思っていて
お客さんでもタメ口の子供には「***ですか?って聞けと言ったりしています。
そういう子供の親もたいていタメ口でチャライのが多い気がします。
(意見には個人差があります。^^;)
一方で、若者でなくても いい年をしたおっさんが
日ごろの仕事上でのクセなのか、上から目線で話をしてくる人がいます。
会社では役付きなのかもしれませんが、会社を出たら関係ありません。
そういう相手にはとても不親切になります。(ーεー)
特に無料でサービスされる(教えてもらえる)のが当たり前と思っている人は
もともと聞く姿勢の無い人が多く、
そういう人にはいくら話しても通じないので、
クールに、簡潔に「できません」「ありません」と拒絶してます。
普通にちゃんと話せる相手ならちゃんと(ちょっと過剰気味に?)対応しているので
自らの接し方で損をしていると気がつければ、
威気高な態度は自粛できるのではないかと思うのです。
が、稀にわかってくれる人もいますが、
バブルで成り上がったようなおっさんはそうそう簡単にかわりませんねぇ。。
そういう人を上手くあしらえれば、儲かるのでしょうが。。。(爆)
「臨機応変」とな何ぞや?なひとがもう、いまや、はびこってはびこって・・・。世代が違う のか、日本の教育・躾けがこの分野を欠落せるのか・・・。もう、3才違いで愕然とした覚えがあります。そのくせ、「教えてもらってない」と言いよるのです。アホ言え。何かい言って、仕舞には書いて渡したやろが!と。
共同経営の意識なんて持とうものなら「口ばっか」で動かないですよ。
優秀な人材が見つかります様に。見つかるかな・・・。見つけてほしいな。
私自身が他人に依存して何もしたくない性分ですから
はなこさんのように志し高くテキパキとこなせて体力もあると
どうしてもグータラな私のような人間はもぉ「人間失格!」レベルだろうなあ。
いっそ、知的障害の人を雇うつもりで検討されると良いかもしれません。