Nicotto Town


リュウさん(旧姓は、楽人です。)


アルハンンブラ1

タルレガの「アルハンブラの想い出」は
トレモロの傑作として有名な作品です。

私の教室でも生徒さんが演奏したい作品のトップで、
多くの生徒さんが挑戦しています。

この作品で大切なことは

・美しいトレモロを弾く
・歌うように演奏する(これがなかなか難しい)

ということが大切です。

左手の押えが難しい作品なので、
左手にばかり気を取られてしまい、
音楽的に演奏することが難しくなってしまうことが
多くあります。

そこで、本日のテーマの「最後の音を聴いてから移動する」
ですが・・・・・

この作品は左手の押えが難しいことは、先ほど書きましたが、
左手の押えが難しいがために、
次の押えが気になり、しっかり最後の音を弾かないで、
次の押さえに行ってしまうことが多いのです。

そうすると、どうなるか?

演奏そのものは、よどみなくスラスラ弾いている気になりますが、
何か、完成度が低い感じになります。

何か、おかしい???

よく聴いてみると、移動前の最後の音を弾き飛ばして
演奏していた、ということです。

「でも、トレモロの速さについてゆくように、
左手を移動させるんだから、最後の音を弾き終わったら、
物凄い早さで移動するんですか?」と聞かれます。

「それは、違います。」と言うと生徒さんは
キョトンとしています。

簡単に言うと「移動しやすい速さにコントロールしながら
演奏する」という事です。

どういう事か?といいますと・・・

トレモロは常に一定の速さで弾かなければならない、
ということはありません。

むしろ、速くなったり、遅くなったりするから、
自然に聴こえるのですね。
逆に常に一定の速さで音が聴こえてきたら、
機械ではないので、かえって気持ち悪いですね。

このように演奏する速さを変化させながら演奏するので、
左手の移動の時に慌てる必要はないのです。

ちょっと、長くなりましたが、
最後までお読みいただきまして有難うございました。

今日は巨匠ペペ・ロメロさんの演奏で聴いてみましょう。




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