非日常をもとめて
- カテゴリ:マンガ
- 2015/09/06 07:01:49
続きがきになる…。
特に好きで、かっているのは
波津彬子「雨柳堂夢咄」
吉田秋生「海街ダイアリー」
かな。
片方は幻想的だけど、片方は日常的だ。
全然ちがうようだけど、なんというか、わたしにとってはどちらも非日常だ。
いや、雨柳堂は、本来わたしが好きな世界を描いているから
(骨董屋の主の、謎めいた孫の蓮は、骨董たちの想いというか、
つくもがみ的な姿がわかる、ほとんどあの世とこの世や、
夢とうつつをゆききする若者だ…)
こちらを好きなのは、とてもよくわかるのだけれど、
海街のほうを、どうして気にいったのか、自分でもよくわかっていない。
海街の登場人物たちは、日常をせいいっぱい生きている。
そして、主人公的な四姉妹はもとより、彼女たちに絡んでくる登場人物もまた、
多くは共感できる人々だ。
あるいはその姿が、非日常とうつったのか。
わたしは、非日常という言葉を、いい意味でつかっているのだけれど。
わたしは日常で、他者にたいして、こんなふうに
共感したり、胸をいためることがほとんどない。
二つの共通点は、ほとんどないけれど、二つとも小説的なのかも。
絵も素敵だけれど、読後感が、小説を読んだ後と似ているから。
しみとおるような感じ。
二つとも、けっこう、漫画にしては、
ゆったりした感覚で、つぎの巻がでるのも共通かも(笑)。
1年以上。
まだ海街のほうが、はやいけど。
ともあれ、はやく新刊でないかな。