ありそうで無い『バンドマンクエスト』
- カテゴリ:音楽
- 2015/08/22 13:49:22
音楽をネタにしたゲームは数々ありますね。ボカロだって似たようなもんか。
私が昔から夢想しているけど、未だに実現してない(知らないだけ?)ゲームは、
『バンドマン・クエスト』、バンドマン版シミュレーションRPG。
プレイヤーはギター、ベース、タイコ、鍵盤、アルト、テナー……どれかを選ぶ。
そして楽器。初めのうちは金も技術も音楽性もなく、
『家にあった古いボロギター』とかが初期装備になる。
最初は体力の限りバイトと練習に明け暮れる。
バイトしすぎると妙な遊び仲間ができて音楽からドロップアウトしたり、
練習しすぎで腱鞘炎になって通院する羽目になる。
探索も重要、とにかくあらゆるところを歩き回り音楽に触れる。
聴いた音楽がソヤツの音楽性を構成する。ジャンルの混ぜ具合と言えば早いかな。
レベルが上がると、上位の探索先『楽器屋』に入ることができる。
自分の音楽性で買える楽器が限られるシステム。楽器のレベルは1からスタート。
いっぱい練習すると楽器のレベルが上がる。腕前もあがる。
そのうちに自分のフレーズとか、曲とかがたまってくる。
さあ仲間集めだ。ルイーダの酒場に張り紙をする。
「当方初心者G、楽しく続けられる10代後半の人」なんてヤツ。
それを見た別のプレイヤーとコンタクトをとり、腕前を披露し、うまくいくと仲間に。
メンツが揃って曲ができると探索先増加、『ライブハウス』に出入りできる。
最初は客として見るだけだ。そのうちオーディションに出る。
受かればノルマ制ライブ人生の始まりとなる。
このあたりから『客』『対バン』『ハコのスタッフ』からの評価が重要になる。
客入りが良ければ大きなハコや小さい事務所から声もかかる。
運がよければプロバンの前座とかヘルプとかにも呼ばれる。
このあたりで必ずあるのがメンバーチェンジであろう。
ヘタをクビにしてもよし、自分が抜けてもよし。
また経済的困窮にもぶちあたるかもしれぬ。事務所と契約しても当てなきゃダメ。
一般的には武道館やアリーナライブが目標だろうが、いやいやそれはツマラナイ。
成功に背を向けてアングラシーンとコミットしてもよろしい。
反体制勢力と手を結び、官憲に追われる生き方だって選べる。
もちろん普通に就職し、結婚し、子供ができてという生き方もある。
若い時にはバンドもやりましたハッハッハ親爺という道もある。
ルンペン稼業みたいな場末酒場の流しというのも素敵だ。
戦闘がない、ですと? いやいやちゃんと作ります。
「テレキャスターが あらわれた!」とか「ハモンドB-3の こうげき!」とか。
倒すと経験値が入り、ごくごくまれに仲間になる。転売や質入れもできる。
おそらく戦闘で稼いで超高級楽器を揃えるヤツが多発するだろう。
しかしそれは甘い。楽器の数が増えるほどバンドマンとしての格が下がり、
別の人種『コレクター』に強制ジョブチェンジとなる。
ふふふ、考えるだけで楽しい。全楽器メーカーの協力をとりつけたいものだ。
ついでに古今東西の名楽曲類も無償提供してもらおう。
実在のハコも全て協力しろ。ブッキングマネージャーも実名にしよう。
さて、売れるのか。ブラウザゲームだったら流行るのか。
おそらくダメだろう。なぜかといいますとですね……。
ゲームより実際の音楽活動の方が何兆倍も楽しいんですもの。