脳活『為ブログ』193
- カテゴリ:日記
- 2015/08/06 12:53:05
大正ロマンへの憧憬。
明治ロマンとか昭和ロマンとか、平成ロマンと呼べるものがない
のは、どうしてだろうか。明治は富国強兵で日清、日露と日本は
世界の列強を目指した時代だった。昭和は2年の金融恐慌から
始まる。同年に芥川竜之介が自殺。軍部内に将校の不満が燻って、
昭和7年には5・15事件。11年には2・26事件が起こった。
この二つの陸軍の青年将校による反乱を契機に軍部の力が巨大化し、
軍の意向に添った内閣が出来上がり、昭和12年7月7日盧溝橋事件
を契機に日中戦争へと発展。日米の外交も行き詰まって、昭和16年
12月8日の真珠湾攻撃へと拡大していく。
もはや、日本は軍の方針一本になり、ニュースは大本営発表だけと
なって昭和20年8月6日に広島に原爆が投下され、続いて9日に長崎
にも原爆がさく裂した。こうした悲惨な状況の中で「本土決戦」を叫ぶ
強硬な軍人がいた。玉砕を叫んで、戦争を止める勇気を持たなかった。
昭和天皇の決断がなければ、日本はもっと悲惨な状況になっていた
かもしれない。戦後70年、数百万人の犠牲者を出した戦争の推進者
を責める報道はない。被害者が軽視され、加害者責任が、どこかえ消えて
しまっている。
明治と昭和の谷間に咲いた大正ロマンを見直したいのである。
8月の読書会は有島武郎の『カインの末裔』をテキストにしている。
有島は有島牧場を小作人に開放するなど、大正ロマンを象徴する
作家である。暑い時期に少しでも頭を冷やせれば、いいと思う。
今日はまたも電車が混んでいて、浴衣姿の女性がちらほら・・・
たぶん、花火大会があるんだと思います。
そういえば、お勤めするようになってから花火大会って行ってないです。
弟から、今度、花火大会で姪と甥の面倒見てよ、ってお誘い受けてます。
実はちょっと楽しみだったりするのです(笑)