機械オンチの私。

携帯もＰＣも
それはそれは、なかなか持ちませんでした。
だって、壊れたらどうしていいかわからないし
怖いじゃないですかぁ～（＞＜）

なので私がＩｐａｄを持ったのは
完全にレキのため。

いつか手放すレキの思い出を手元に残す
ただそれだけの為でした。

今も時々見返すレキの写真。
真っ直ぐにこちらを見てくる
黒い、まんまるなレキの瞳。

見るたびに泣いてます。

死んじゃった訳じゃないけど、
でもだからこそ、
この先のレキの人生（いや犬だから犬生？）に、
私は寄り添えないんだなと思うと、
悲しくて、悲しくて・・・・

別れるとき、ちゃんと抱きしめてやれば良かった。

「里親さんに失礼だから、泣いたらあかんよ」
っておばあちゃんに言われて、そうだなって思ったし
レキに「お別れなの？」って思わせたくなかったから
それまでは何度もレキに言い聞かせていたけど
最後は、さよならも言えなかった。バタバタだったしね。

でも今になって後悔してる。

もう一度”愛してるよ”と言えばよかった。
”幸せになるんだよ”と、
思いっ切り抱きしめて泣けばよかった。
もう会えないんだから、
本当はそれくらいしてもよかったんだよね。

自分が悪いんですよ。
そんなに悲しいなら、
何が何でも手放さなければ良かったんですから。

でも出来なかった。

辛くても悲しくても、重ねていく時間の尊さ。

そこには絆や愛情があり
それを知ってるから、
それをともに重ねていけない事が悲しい。

自分がレキを委ねておいて、
勝手なことを言ってますよね。

でも気持ちがね、ついてきてないのです。

レキには幸せになってほしい。
里親さんには誰よりもレキを大事にしてやってほしい。

でも、でも、でも・・・
それって本当は、
私がやりたかったことなんですよね。

だから、
辛くて、
悲しくて、
羨ましくて・・・

自分が決めた事だから、
今さら撤回できないことだから、
前に進むことしかできないのですが・・・
つい、優しかった過去に思いはとらわれてしまいます。

当時は必死で、泣いてるヒマなんてなかった。

時に不安と悲しみに圧倒され涙しても、
レキが飛んできて涙をなめてくれた。
だから前を向けたし、頑張れた。

でも・・・

今はもう、涙はとめどなく落ちるまま。
そしてＩｐａｄの写真も
私が増やすことは、もうありません。

里親さんから送られてくるレキの写真。

心なしか、お目目が真ん丸じゃない気がします。
気のせいなのかもしれません。
でも、その事が心配なのです。

あんなに真ん丸だった瞳が、
ほんの少しでも険しく見えることが悲しい。

不安な気持ちにさせてしまった事、
寂しい思いをさせてしまっていること、
本当にごめんね。

柴犬は心を開くのに時間がかかる犬種。
それまではレキも里親さんも
大変だと思います。

でもそれを超えたら、きっと幸せな未来が待っている。
その事を信じて、今を二人で乗り越えてほしい。

だけど・・・
心のどこかで、あの真っ直ぐな瞳を失いたくないと思っている
浅はかな自分がいる事に気づきます。
もう繋がりは無いのに、
思いを断ち切れない自分がいます。

大好きだから、涙が出ます。

散歩中のワンコと飼い主さんを見ると、
「いいなぁ・・・」って、泣けてきます。

大好きだから悲しくて、大好きだから涙が出ます。

まだ暫くは辛いけど、頑張ります。