罪の対義語とは
- カテゴリ:占い
- 2015/07/21 21:37:58
どこの小説の話かは伏せておくが、作品中に
「罪の対義語」は何か?と言うシーンが出てくる。
そこで、「罪の対義語」は何かを考えてみたい。
結論は、「罪の対義語は存在しない」である。
「罪」と言う言葉は、法律が支配する世界でなければ存在できない言葉である。
それは、殺人罪、詐欺罪、窃盗罪などの「罪」の字である事から分かる。
そうなると、「法律」の世界での行為として
遵守 ⇔ 違反 と言う関係が生じる。
つまり、法治下における行為なので、遵守⇔違反の関係となる。
次に、違反行為が法律のどこの部分での違反に当たるのか?
これを、評価しなくてはいけない。
例えば、「人を殺した」行為が、殺人罪・嘱託殺人罪・正当防衛などの、
どれにあたるのか?を評価し分類するのである。
ここで、「罪」と言う言葉が現れる。
では、違反していない。つまり、遵守した行為を評価し分類する事があるのか?
もし、あるのであれば、これこそが「罪の対義語」になる訳である。
もし、なければ、「罪の対義語」は存在しないとなる。
作品中の「罪」と言う言葉は、〇〇罪の「罪」とは違い広義な意味で使われて、
「罪」は、「罰に値する法律の違反行為」と置き換える事が出来る。
こう論じると、「罰に値しない法律の違反行為」を対義語と考えてしまうが、
180度異なる意味とはなっていない。
因って、対義語とは言わない。