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紅茶にケーキ


罪の対義語とは


 どこの小説の話かは伏せておくが、作品中に
「罪の対義語」は何か?と言うシーンが出てくる。

 そこで、「罪の対義語」は何かを考えてみたい。
結論は、「罪の対義語は存在しない」である。

「罪」と言う言葉は、法律が支配する世界でなければ存在できない言葉である。
それは、殺人罪、詐欺罪、窃盗罪などの「罪」の字である事から分かる。

そうなると、「法律」の世界での行為として
 遵守 ⇔ 違反 と言う関係が生じる。

つまり、法治下における行為なので、遵守⇔違反の関係となる。


 次に、違反行為が法律のどこの部分での違反に当たるのか?
これを、評価しなくてはいけない。
例えば、「人を殺した」行為が、殺人罪・嘱託殺人罪・正当防衛などの、
どれにあたるのか?を評価し分類するのである。
ここで、「罪」と言う言葉が現れる。

 では、違反していない。つまり、遵守した行為を評価し分類する事があるのか?
もし、あるのであれば、これこそが「罪の対義語」になる訳である。
もし、なければ、「罪の対義語」は存在しないとなる。


 作品中の「罪」と言う言葉は、〇〇罪の「罪」とは違い広義な意味で使われて、
「罪」は、「罰に値する法律の違反行為」と置き換える事が出来る。
こう論じると、「罰に値しない法律の違反行為」を対義語と考えてしまうが、
180度異なる意味とはなっていない。
因って、対義語とは言わない。




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