血栓治療剤の講習会
- カテゴリ:勉強
- 2015/07/19 06:13:53
静脈に出来る血栓は、フィブリンの繊維系血栓で白っぽく、ワーファリンが有効で、アスピリンなどの抗血小板剤は効かない。
動脈に出来る血栓は、血小板の塊で赤く、アスピリンなどの抗血小板剤が有効で、ワーファリンは効かない。
と、以前どこかの講習会で、このように聞いていました。
しかし今回の講演では、上手くコントロールできるのであれば、安価なワーファリンでいずれの血栓も治療可能。
ただし、食事などのコントロールが上手くいかない患者は、薬価が高いけれども、抗血小板剤の方が安全。
まあ考えてみれば、フィブリンだけの血栓、血小板だけの血栓、というのはあり得ないので、当たり前と言えば当たり前の話です。
納豆、青汁などでビタミンKを摂取してしまうと、ワーファリンの効果が落ちて血栓ができやすくなる、と言うのは知っていました。
しかし、抗生物質を使うと腸内細菌のバランスが崩れてビタミンKの生成が減り、出血しやすくなる、と言うことには気づいていませんでした。
講師の症例の中には、夏場にペットボトルのお茶を大量に飲んだ患者で、ワーファリンの効果が大幅に落ちた事があったとか。
1例だけだったため、詳しいことは判らないそうです。
お茶の成分だったのか、急に水が増えて血中濃度が落ちたためなのか・・・。
先々、患者さんが毎日血の固まりやすさを自己測定できるようになれば、安価なワーファリンを自己調整しながら服用する時代が来るのかも、と言う印象を持った講習会でした。
今医学系に興味があるので、友達申請いいですか?