夜の水族館(ここは、一応博物館)
- カテゴリ:仕事
- 2015/07/15 20:46:34
和歌山県立自然博物館というところが、和歌山県海南市にあります。
ここと、当「NPO法人学術団体」との関わりは深く、
公私ともに、多くの学芸員たちとの付き合いがあります。
あまり裏話を書くと、
博物館マニアの方の夢を破ってしまうかも知れないので、
大きな声では言えないのですが・・・。
「コブダイ」という魚がいます。
http://zukan.com/fish/internal181
県博(県立博物館の略)の大水槽で時々泳いでいます。
独特の風貌から、来館者の目を引き、
コブダイをご贔屓にするお客様もいらっしゃるそうです。
大水槽というのは、大きなエイやサメや、メッキと呼ばれるロウニンアジなんかも、
悠々と泳いでいて、それは壮観なのですが、
この中に混ざるコブダイは、どこかひょうきんで、
「平和な海」を連想させる立役者なのでしょうね。
ところが、このコブダイは、
夜のうちに、ぼ~っと寝ているところをサメに齧られてしまうことが多く、
朝になったら,死んで水面の上に浮かんでいるそうで・・・
ええ、誰が大水槽を「平和な海」なんて言ったの?
学芸員たちが少なくなる夜は、
けっこう熾烈な戦いが起きているのよ。
とにかく、コブダイはよく狙われているらしいのです、サメに。
問題は、コブダイのご贔屓筋タニマチの方たちで、
「コブダイは、どうしたの?」
食われた…とは、言いにくいらしいのです。
「今、別の水槽に入れています」
いつまで、コブダイの空席をごまかせるでしょうか。
・・・
と、いう話をよく聞いていたわたしは、
地元の漁業長にその話を、又聞きのまま伝え、
漁業長は、笑いながら、
「お~い、コブダイ獲っていたぞー!」と電話をくれました。
なんと、生きのいい70センチ超えの雄のコブダイ!
素晴らしい!
コブダイの個体判別まではしないでしょうから、
今なら、大水槽に混ぜておいても怪しまれないぜ。
やったー。
と、いうわけで、
今から後、和歌山県立自然博物館に入ったコブダイは、
当NPO法人から、搬入されたものです。
え~っと、次にサメに噛まれるまでは、
とてもきれいなコブダイが、見られることと思います。
めでたし、めでたし。
http://www.shizenhaku.wakayama-c.ed.jp/
直撃ですから 本当に警戒してくださいね。
∑( ̄ロ ̄|||)なんと!?
ボーとしてサメに喰われるなんて!
外見に似合わず、マヌケな魚ですねw
メスがオスになってコブが大きくなるんでしたっけ。。
他のコブダイがいない水槽にメスを入れたらオスになるのかなぁ。(’’)
妹に「コブダイ」だといったら「嘘だ」と
いわれた覚えがある(笑)
独特の風貌なのでタニマチがいるのは分かるー♪