オッサンはなぜ純愛物を好むのか
- カテゴリ:日記
- 2015/06/20 09:36:07
一般にですね、
恋愛成就までのプロセスを描くストーリーを好むのは、
女性より男性のほうが多いのではないか、という仮説をもつ私。
いい歳してですねー、ラノベ、アニメ、少女マンガの散乱する部屋を眺め、
自己弁護としてこの理論を日々主張してるんですけど、
家人や娘が理解するはずもなし。あ、美少女フィギュアとかは全く興味なし。犯意ゼロ。
アニメだと『プラスティックメモリーズ』ってのを時々見てます。
前は『ニセコイ』ってのもよく見た。各地で思春期の大笑い描写が見られる。
接触で赤くなる、意地を張る、互いの好みを知ろうとする……うーん醍醐味。
ご飯のしたくなんてシチュエーションだと、もう食い入るように見る。
見つめあう二人にキラキラバック、ってのも大好き。なぜだろー?
現実逃避か過去への逃避か? いや、どっちでもないなー。
ちなみに『プラメモ』、老練なSF読みとして大概のエンディングは想定済。
悲恋物はラノベにも多々ございますが、この手のラブストーリーの究極は、
エミリー・ブロンテ『嵐が丘』に尽きますです。あれは超えられない。究極。
純文学だとヘミングウェイの『日はまた昇る』あたりも高度なラブストーリーかな。
パールバック『大地』では、次男の王虎と父の妾との淡い恋が素晴らしい。
SF界なら……『ソラリス』『たんぽぽ娘』『夏の扉』より『終りなき戦い』に一票。
日本だったら……思いつくのは藤沢周平『用心棒日月抄』シリーズ4作。
秘めた恋のハッピーエンドとして誠に秀逸、読んで損なし。
女性作家の情念物はどうも苦手、あまりに現実を反映していて胃が痛くなる。
うむうむ、やはり現実逃避であろうか。目の前の家人に話す。
「愛も思いやりもない崩壊家庭だからねー。読むヒマあるだけ幸せじゃない」
と一喝され、味醂と酒と麺つゆを買いに行けとメモを渡された。逃げちゃダメだ。
へへっ ちょっと どんな反応するか様子をみたかった気があるかな? (^^ゞ
サリンジャーの短編に「エズミに捧ぐ」というのがあるんです。
うんと若い女性とカフェみたいなところでお茶するお話。
主人公のその女性に対する淡い感情が なんかいいなぁ~ って思ってしまいます。
サザンの初期の頃の曲で「栞のテーマ」っていうのがあるでしょ?
♪彼女が髪を指で~ 分けただけ それがシビレるしぐさ~♪
あれをなぜか思い出します。^.^
それは……うー、なかなか……えー、その……ご苦労お察しするだけですみません。
日本の女性作家、古くは円地文子とか瀬戸内晴美とかは読んでてシンドクなるので敬遠気味でしたが、
それはあまりにもリアルな息遣いだからだった覚えが。うむ、やはり男は現実逃避型ですかねー。、
すごく共感とゆうか 心を寄せる事ができます。 あははっ(^^ゞ