ヤンキーに絡まれた! 2015 (その2)
- カテゴリ:日記
- 2015/06/17 22:42:20
「え? 足が早い人? 強くなくてもいいの?」
「むしろ、強くないほうが、助かる」
「え? そうなの?」
「いいか? 人間ってのは、欲の塊(かたまり)だよな?」
「どうかな。。 個人差があると思うけど」
「喧嘩国体に参加しそうなヤツを想像してみろ!」
「うーん。。 あ!バラキ君って、どん欲!」
「だろ? そんなヤツらだから、どうしたって自分らの高校だけで、てっぺん取りてぇ って、思うわけよ」
「つ、つまり、同じチームなのに、他の高校の生徒を 蹴落とそうとするかもしれないってこと?」
「そうだ。 しかも、堂々とはできねぇから、こっそりとな。 そんなんで、寝込みを襲われでもしたら たまらねぇ 」
「ちょ、ちょっと待って! 寝込みって? 試合中に、寝る時間があるの?」
「お前って、何も知らねぇんだな!」
「うん、バカらしくて、詳しく読んでないの!」
「ったく。 そんなんだから、女心も ろくすっぽ読めねぇんだよ!」
「え? な、何の話?」
「よく聞け! 試合時間は、72時間! つまり、3日間」
「そ、そんなに長いの! つまり、三日三晩やるってこと?」
「おう、テントを張って、野営する」
「あ、そういえば、試合は サバイバル形式って書いてあったっけ…」
「そこで、君たちの高校の任務だが、俺らの高校に食糧を届けてもらいたい」
「え? 食糧を届けるの?」
「おう、それだけで いいぜ!」
「ちょっと待って! それって、兵站(へいたん)って言って、一番狙われやすいって、この間の国会で言ってたよ!」
「それは、戦争の話だろ?」
「似たようなもんじゃん!」
「似てねぇし! 喧嘩国体は、あくまでスポーツだし!」
「でも、食糧が足りなくなった他のチームから狙われるってことも、十分考えられるよね?」
「そのために、足の速いやつを集めろって言ってんだよ! 危なくなったら、すぐ逃げていいから!」
「そうは言っても…」
「俺らが守ってやるから、大丈夫だって! それに、そんな心配なら、テントの中で震えてればいいし」
「うーん。。」
「あ!そうだ! バーベキュー やろうぜ! バーベキュー!」
「な、なんなの? 急に?」
「お前さ、前に バーベキュー やりたがってたろ?」
「そうだっけ…」
「なんだよ! やりたくねぇのかよ!」
「やりたいけど」
「よし、なら やろう!」
「いつ?」
「そりゃ、国体の夜に決まってんだろ!」
「それって、喧嘩国体に出なければ、できないじゃん」
「だから、出るんだよ! な? お前らの学校と、俺らの学校、親睦の意味もこめて、ぱーっと盛大にやろうぜ!」
「じゃあ、もし、万が一、出場できるときは、よろしくお願いします」
「おう。 今から 受け入れ態勢を整えておくから、必ず出場しろよな!」
「うん、前向きに検討しては みるけど…」
「て、ことで、君らの高校には、食糧とバーベキュー用の肉を届けてもらいたい」
「え? バーベキュー用の肉も?」
「おう、多めにな!」
「その肉のお金って…」
「お前らの高校が 出すに決まってんだろうが!」
「割り勘じゃだめかな?」
「ダメに決まってんだろうが! いいか? 俺らは、お前らの高校を守ってやるって言ってんだよ! だから、お礼に 肉ぐらい持って来いよ!」
「結局、バラキ君は、僕たちより お肉が目当てなんだね?」
「そ、そんなこと ねぇって! 俺は、ヒノモト高校の 勤勉さと、謙虚さ、従順な学校性を気に入っててだな、ぜひ、そんな学校のやつらとチームを組みてぇと、」
「バラキ君は、僕たちの高校を甘く見てない?」
「え? 甘くねぇのか?」
「僕たちの高校は、裏切ったり、寝返ったり しないとでも思ってる?」
「寝返るのはおろか、寝返りすら ままならねぇと思ってるけど?」
「僕たちだって、寝返ることだって できるんだからね!」
「おお! 怖いでちゅねー」
「寝返って、別のチームに お肉を届けることだってできるんだよ?」
「お、おい! そ、それだけは止めろ!」
「俊足を活かして、速攻で別のチームに 持って行っちゃうんだから!」
「ちょ、ちょっと待て! は、早まるな! 話せばわかる、望みは何だ。 タマネギか? ピーマンか? それとも、シイタケか? 採れたての トウモロコシもあるぞ」
「あはは、バラキ君の頭の中は、バーベキューなの?」
「今頃 気付いたのかよ」
「ねぇ? 国体の時じゃなくてさ、日を改めて 別なときにバーベキューやらない?」
「やらねぇ。 国体の時にしかやらねぇ」
「じゃあ、国体に出場するの やめようかな?」
「やい、コラ! 出場しろ!」
「もっと、平和的な大会なら よろこんで参加するのにな…」
「あ、そうだ! 優勝したら 何もらえるか知ってるか?」
「ええと、賞状と トロフィーと、あと何だっけな。。国際何とか。。海外に行けるんだっけ?」
「おう、国際貢献! なんと、海外へ行って、後方支援体験ができちゃいます~」
「え、ええっ! あ、危ないじゃん!」
「危なかねぇし!」
「危ないって!」
「危なくない安全なところに行くんだし! 万が一、危なくなったら、すぐに戻って来ればいいんだし!」
「そ、そんな危険なことを、高校生にやらせるなんて!」
「甘く見てもらっちゃ困る。 ただの高校生じゃねぇ、喧嘩国体で優勝した、最強の高校生だぜ!」
「そんな、まだ 選挙権も持っていない若者に、後方支援体験をさせるだなんて!」
「おや? 来年の参議院選挙からは、18歳も投票できるようになるんですけど?」
「な、なんなの、このタイミングで! と、とにかく、こんな危ないことは…」
「だから、危なかねぇ って言ってんだろ! 政府だって言ってんだよ! 危なかねぇって! 日本の政府が言ってんだから、間違いねぇ! 政府の言うことは、絶対だからな! いや待てよ、日本の政府より、アメリカの政府の言うことが絶対か? そうだ、アメリカ政府の言うことの方が絶対だからな!」
「と、とにかく、喧嘩国体を 中止させなくちゃ!」
「おや? 大会自体を中止させようとしてんの?」
「そうだよ! こういうことはね、一度 始めちゃうと、エスカレートしてどんどん 歯止めが利かなくなっちゃうから、今のうちに止めさせないといけないの!」
「そうなのか?」
「そうだよ! 5%が8%、8%が10%、10%が15%・・・ どんどん増えていくんだから!」
「何の話だよ!」
つづく!
投票できる年齢は下がって、消費税はどんどん上がる・・・。
皆が投票に行って、しっかりと意思表示するべきでしょう。
肉を持って走り出すセイジ君! それを追いかけるバラキ君w
どうなっちゃうんでしょう^^;