負け犬は私だけど。
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/06/11 11:58:45
誰もいないような朝
自分が作る音しかしない朝
布団がかすれる音に捕まる
そんな中で呼吸をしている
暫く動けず自分が作った体温に甘える
表情を作らなくていいことに安心する
抜け殻も作れないほど薄い布団に
守られているような気がしてしまう
いつまでも続くことなど無い
幸せに触れては怯え
身をまかせることができず
気付けば開きすぎている距離
独りで平気な自分を作り
独りで平気な生活を作り
独りで幸せな自分を作り
独りで生きてしまうようになった
そんな生き方損してるなんて
1人で何も出来ない人間が
大して幸せでもない癖に
言うんだ
薄ら笑いを浮かべて
結局自分は一人
周りがどうであろうと
一人は独り
演じているのは
結局自分・・・