ドラマ【ヤメゴク】
- カテゴリ:テレビ
- 2015/06/07 16:44:41
ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~
TBS 木曜夜9時~
【あらすじ】「服役中の受刑者からの足抜け依頼がある」と足抜けコールに連絡が入った。足抜けを希望しているのは、橘の息子・麦蒔で、麦秋にとっては兄にあたる人物。服役中の麦蒔の刑期は、あと半年。橘は、一日も早く息子を仮釈放させるため、関東貴船組から足抜けさせようと考えていた。麦秋が関東貴船組の事務所を訪れ、麦蒔の離脱承諾書に一筆求めると、橘はあっさり承諾する。しかし、二度とヤクザの世界に戻れなくなる絶縁状へのサインは渋り、先延ばしにした。麦秋は、仮釈放のない暴力団員である麦蒔の仮釈放を勝ち取るために、橘が偽装離脱を企んでいると睨む。
【感想】今回はちょっと複雑な話でしたね。息子を仮釈放させたいと願う橘、橘に従うように見せかけ本当は仮釈放を妨害しようとする水田、とにかく仮釈放をやめさせようとする麦秋の、三つ巴の戦いでした。そこに登場したのが今回のゲスト、畠山弁護士。
橘が何故貴船組の大親分をはっているのか、わかったような回でしたね。水田の計略はお見通し。肝心なポイントをがっしり押さえ、計略を逆手に取って自分の意思を通したところは、さすがと言うべきか。ただ、これだけのことができるのに、何故水田に離反を考えさせるような扱いをしたのか、それが謎です。貴船組きっての頭脳の持ち主で、シノギも他の追随を許さない。麦秋に次々と傘下の組やフロント企業を潰され、今一番大事にしなければならない子分なのではないでしょうか。正直、水田の離反も、理にかなってないんですよね。こんなに親父のためにがんばっているのに、親父は自分を特別扱いしてくれない…そんな嫉妬というか、幼稚な感情が元になっています。そういう人物は、嘘でもいいから、一番可愛がっているフリをしてやれば、シッポ振ってついてくるはずです。橘ほどの男が、何故それがわからないのでしょう。
水田の離反は、どうにも橘の最期を予感させますね。まさに飼い犬に手を咬まれるという感じで、橘は最終回、水田に殺されるのではないでしょうか。麦秋たちは警察官ですから、どんなにがんばっても逮捕するのが限度。しかし、橘のような大物が、めでたく逮捕されましたというような、穏当な終わり方をするとは思えないのです。そのための離反ではないのかなと思いますね。
今回はストーリーが複雑でギュッと中身が詰まっていて、堤組のお遊びを入れる余裕がありませんでしたね~w 三ヶ島たちが橘に再び承諾書を書いてもらいに行った時、さすが大親分とか組長さんとかさんざん持ち上げてましたが、警察官がそれを言うなよって思いましたw 面白かったシーンはそのくらいかな。ムルキンチョも出てこなかったし。それでも大満足の内容でした。ほんとに、なんでこんな面白いドラマが、視聴率悪いんでしょうね。アイムホーム見てる場合じゃないぞっ! と言う私は無料のオンデマンドで見たんですけどねw