珍客
- カテゴリ:30代以上
- 2015/06/03 18:35:10
小雨が降る午后、
悪友がアンテナ付の古いラジオを持ってやってきた。
中庭でそのラジオを聴いていると、
隣の家のネロがやってきた。
ネロは灰色のネコだ、
いくぶん気まぐれで呼んでもこちらにはよってはこない。
勝気そうな緑色の目が印象的で、
光沢のある毛並で若い猫だというのはわかる。
悪友がそのネコの気を惹くようなことをしてみた、
おやつに食べていたマシュマロをさしだしてみた。
当然の如く振り向きもしなかった。
「ネコって何が好きなんだろう?」「そりゃ魚だろう」
そんなバカっぽい会話を交わしながらラジオのチューニングをしていると、
突然走ってこちらにやってきた。
「ななな何?」悪友は驚いてた、
ネロはそのラジオのアンテナに反応したようである。
その古めかしいラジオの丸いスピーカーに身体を寄せて、
仰向けになり寝てしまった。
私と悪友は突然の珍客ににんまりしながら、
そのままラジオを聴いていた。
周波周が合った時
ビビビビッ♡
デジタルでは拾えないため
雑音が入ろうが アンテナはって
ラジオは聞いています。
ラジオのこと兄弟だと思ったんだと思う^^
どうしてアンテナに、反応したの??
心地いい電波が流れてたのかしら^^