発表にパワーポイントは禁止すべきというニュース
- カテゴリ:その他
- 2015/05/29 04:29:29
http://gigazine.net/news/20150528-ban-powerpoint/
プレゼンテーションにパワーポイントを使うのは禁止したほうが良いというニュース。
パワーポイントでは複雑な図表を書く事ができるので、発表者はソレをあてにしすぎる、という内容。
昔の研究発表会では手製の資料を壁に貼りだして、発表者が棒で説明していたように思う。
私はこの発表会というヤツは高校の卒業研究と専門学校、会社で経験したけども、壁に張り出す資料はシンプルな方が良い。
力のない発表者ほど、壁に貼る資料に全ての説明文を記述し、それを読み上げるというみっともない方法に頼る。
要するに自分が何を言うべきかの台本を壁に張り出すようなもので、発表会というより研究資料の朗読会と言ったほうが良い。
という訳で私の専門学校時の研究発表用資料は極めて簡素だった。
その簡素な資料の清書を班を組んだ相棒に頼んだ。
研究発表は一応、二人で作ったプログラムという事だったけど、実際は全て私一人で作った。
それで相棒には発表用資料の清書だけ頼んだというのに、コイツは凄い怠け者でなかなか清書をしてくれなかった。
極めて簡単な図表と文字を書くだけで研究発表した事になるというのに、相棒はその仕事を後回しにするのだ。
これには腹が立った。
二人の共同作業でなければ、発表できないのだから相棒は自分の成績のためにも協力するべきなのだ。
そうこうしているうちに、とうとう発表会当日になった。
相棒はセロハンに簡単な図表を書くという仕事をやっていなかったらしく、登校してこなかった。
掲示する発表用資料がないのだから私はいよいよ、それなしで発表する覚悟を決めるしかなかった。
発表会が始まり、しばらくするとやっと相棒が遅刻して登校した。
セロハンに清書した図表が手に入り、私は問題なく研究発表を行った。
高校の時にも発表会はあったので、こういう仕事は得意だ。
とは言え何で相棒は遅刻してセロハンを持ってきたのだろう?
考えるまでもなく、奴は発表会当日になってようやく清書をしようと思ったのだろう。
相棒は何度も「こんな図ぐらい描こうと思えば数分で書ける。お前が急かすから書く気が失せる」などと偉そうに言っていた。
そのくせ30分も遅刻してセロハンを持ってきたのだから、意外とテコヅッタのだろう。
この時、得た教訓は「相棒にする奴はよく選ばないと痛い目にあう」である。
相棒はクラスでも一ニを争うような優秀な生徒だった。
しかし頭が良いからと言って勤勉とは限らないわけだ。
発表会で他の班の掲示を見ると実に複雑な図表が書かれていた。
それを書くのに相当な時間がかかった事だろう。
彼等の努力は評価されるべきだけど、実際の発表内容は結局のところ掲示資料の読み上げに終始した。
一番意味不明な掲示資料はプログラムのフローチャートを詳細に書いたものだった。
ロジックの流れを多くの人間が理解したところでシステムの意義が伝わるだろうか?
私が相棒の書いた簡素な資料を掲示すると
「えらい簡単な資料だな。あんなんでも良いのか」などと野次がとんだ。
簡素な資料でも発表できるのなら、それが一番良いのである。
説明者の振る舞いを見るに、恐らく彼等は発表会の練習を一切やっていなかったように思う。
研究発表したことがない者は大抵、こう言い放つ。
「ぶっつけ本番で十分だ」
そんな事を言う奴に限って、実際にやらせてみたら手順通り毅然と発表できないものなのだ。
素人には発表会の練習が必要である。
発表会では「質問したい事があれば、どんどん聞け」という事になっていた。
的確な質問をすれば、それも評価に入るし発表者の回答が適切なら当然、評価に入る。
それで私は疑問に感じたことを2・3質問してみた。
難しい事は聞いていないはずなんだけど、発表者が間違った解答をしたりで、どうも研究内容がアヤフヤだったように思う。
という訳で私が発表すると、ここぞとばかりに質問が集中した。
「質問をやり返してやれ」である。
全部の質問に答えると教師が
「質問を叩き潰すのを楽しんどるな」などと突込みが入った。
質問には的確に答えられたように思う。
研究内容は頭にちゃんと入っているのだから、困ることはない。
驚いたのは劣等生だった奴が「ニーモニックって何ですか」と質問してきた事。
劣等生のくせに質問する意欲があったのだから大したものだ。
ここでの回答は「アセンブラの命令語の事です」多分、間違いではないだろう。
当時、私はアセンブラでマイコンを動かせば速いはずだと必死にプログラムを作ろうとしていた。
結局、就職した先は事務系プログラムを作る会社だったのでアセンブラを使う機会はついになかったけど。
・・・同感です。
なんか、最近は資料を作る方にやたら時間をかけてる輩が
多いような気がします。
声が小さい発表者はいりません。
「頭が良いからと言って勤勉とは限らない」ってところが印象に残ったww