月がきれいに見える季節になりました。
夜も遅く、南の空に高く煌々と輝く月を見上げていました。

そこで、月で虹ができるという話を思い出しました。

ブラジルとアルゼンチンの国境にまたがるイグアスの滝では、満月の夜のなると月の虹が見られるそうです。

南米まで行かずとも、月の虹はどうにかみられないものか・・・
早速、霧吹きを取り出し、部屋の明かりを消して、庭灯も消して、できるだけ暗くして。。。
夜空に向かってシュッー、方向をかえてシュッー、月の光を受けるようにシュッーーーー、またまたシュッーシュッーーー。

・・・やはり無理か・・　と思いつつ、夜空を見つめていると、体が急に浮いて夜空に吸い込まれるように上昇し、雲の上で止まったのでした。

振り返ると、雲の上には月の虹が広がっています。

それは、白っぽく青や紫の光の方が強いが、ちゃんと色分かれした虹です。
ときどき雲の中の氷が、月の光を反射して星屑のように煌めきます。

実に、きれいだ・・・。

その時、月が話かけてきました・・・「月の虹に願いをこめると叶うよ」と・・
僕は「一生楽して過ごせるように」とか「お金たくさんほしい」「もてますように・・」とかいろいろ考えたのですが、
ふと「ニコタのみんなに幸あれ！」と言ってしまいました。　間違えた！

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目覚めると朝でした。
頭痛ぁ、気持ちわりぃ・・飲みすぎたかぁ。今日は会社休めねぇなぁ・・・
しぶしぶ出掛けて、通勤電車の中で　平原綾香のＣＤ「My Classics」の中の「シェへラザード」を聞いてました。
　　　「月の光を借りた涙で夜　空に虹ができるよう・・・」
あ、思い出した・・・夜見たあの虹が　心に広がったのです。
幻想的な虹は、まさに幻想でしたが、その虹の向こうには、仄かに希望が見えていました。

・・・それが、昨夜の願いの答えなのでしょう。

＊以上、半分以上フィクションです(=^^=）;