ボケとブレは伝染するのである
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2015/04/26 07:51:45
昨日は大道芸の自主取材、出発前にカメラで悩んだ。
気分が高揚してたので、先日手に入れたフィルムを使う一眼レフに決定。
ニコン様のNEW FM2というやつ。押さえにコンデジも持ってった。
フィルムはISO100、ちょっと暗いとシャッター速度は遅くなる。
一般に、1/125秒より遅いとブレの危険は増すのですが、
私の撮りたい構図だと、1/30、1/15、1/8秒が多い。
FM2様はけっこうミラーショックが大きい。しっかり保持せねばならぬ。
24枚撮って同時プリントに出した。1時間後。うひゃー、ブレだらけ。
しばらく銀塩使ってなかったから、ホールドが甘すぎる。反省。
さてコンデジに持ち替えて大道芸に群がる群衆のスナップをパチパチ。
コンデジはオート機能に加え「機械式手ブレ補正」なる機能もある。
ふつうはブレなんか起きるわけないんですが……。
帰宅後データを眺めてビックリ。ありゃりゃ、なんでブレてるのよ?
喫茶店で休憩したときに卓上を獲った2枚以外、見事なブレの山。
群衆のワクワク感を見事に切り取った躍動感あふれる写真、といえなくもないが。
故障したのか俺が悪いのか。
こんなとき私は当然の如く機械のせいにする。調べてみた。分かった。
コンデジのダイアルが「DR」モードになってる。コレだ。
「ダイナミクスレンジ拡大機能」というヤツですね。
露出の違う2枚の写真を撮って電子的に合成するヤツ。
私のコンデジは少々古い機種なので、DR使う時は三脚固定が推奨。
それを手持ちで歩きながら獲ったため、微妙に構図の違う2枚が合成されたのです。
そりゃブレブレで当たり前ですな。もう一度見直す。うーむ、味があるじゃない。
しかし、フィルムのブレブレがコンデジにも伝染した、という感もある。
おそらくですね、コンデジ君もフィルムに対抗意識燃やしたんです。
僕もブレボケ写真撮りたーい! なんて考えたんでしょう。
動物は飼い主に似るといいますが、カメラも持ち主に似るのです。嗚呼。