沈黙。Silence。千代子と母。
- カテゴリ:自作小説
- 2015/04/14 23:31:31
沈黙。
silence。
そこに何があるの?
そう、千代子は不思議な顔をしてボクを見つめてきた。
ボクは黙ったまま千代子を抱き上げる。
お父さん、泣いているの?
あっ、お母さん。
「千代子、またお父さんと話・・・してたの。あなたは変わった子ねぇ。でも、不思議とあなたがお父さんを見ている時はわたしもそばにお父さんがいるみたいな安心感に包まれるのよ」
お母さん、安心感ってなーにー。
「お父さんが見えているとどういう感じ?」
気持ちがねぇ、ほかほかあったかいよぉ
「それでいいんじゃない」
はーい。お父さん、またねー。
Silence。
沈黙。
完。