Nicotto Town


シン・ドラマ汁


2015年1月期ドラマ総決算

すっかり遅くなって月を越えてしまいましたが、やっとこさ総決算です。これにはいろいろ理由がありまして…。それはあとがきに。


●6位
風の峠~銀漢の賦~
 NHK 木曜夜8時~
実は見てました。この時間、他に見るものが本当にないのよねぇ…。50過ぎ(役者は60過ぎ)の主人公たちがお家騒動に巻き込まれていく様を描いた時代劇だったのだが、少し展開がゆっくりしすぎたように思う。また、現在進行形のストーリーと、過去の回想が交互に配置され、少しわかりづらかった。重い設定なのに、ちょっと滑稽だったり、笑えるシーンがあったのは意外だった。あと、実は中村雅俊が昔っから苦手なのだ。なら見るなって話ですよね。



●5位
マッサン
 NHK 月~土曜朝8時~
最初は外国人女性が主役で、どうなることやらと思ったけれど、蓋を開けてみればゲゲゲの女房から続く、有名人の一生を描く人間ドラマで、視聴率もあまり落ちなかったようだ。ドラマの質も今思えばなかなかよかったように思う。ただ、ごくごく個人的なことを言えば、私の好みではなかった。こればっかりはどうしようもないので、この順位。でも、中島みゆきのオープニングは本当に素晴らしく、毎回録画視聴だったのだが、ほとんど飛ばすことなく見ていた。
※恋愛ドラマ賞/音楽賞



●4位
雲霧仁左衛門2
 NHK-BSプレミアム 金曜夜8時~
実は見てました(その2)。2では火盗改との戦いも激化し、組織としての最後の仕事は失敗してたくさんの手下が死んでしまったけど、仁左衛門の仇討ちは見事成功し、痛恨ながらも大団円となってすっきりした。1よりぐっと面白くなった感じがした。仁左衛門よりも個性的な手下たちの方が魅力的だったと思う。特に私が気に入ったのは、手塚とおる演じる州走りの熊五郎。長い黒合羽を翻して走る姿は色っぽかったなぁ。
※時代劇・歴史ドラマ賞/助演男優賞(手塚とおる)



●3位
相棒 season13
 テレビ朝日 水曜夜9時~
今期も神回と呼べるような回はなかったが、1つ1つ見ていくと、小粒ながらも面白い回もあった。ただ、やはり最終話でのカイトの卒業の仕方で、全体的にイメージダウンしてしまった感が否めない。犯罪者として幕を下ろすにしても、もう少し前から、後でわかりやすい伏線を引いていたほうがよかったように思う。特に悦子の扱いがあまりに酷かった。次期相棒についても少し迷走しているようで、終点が見えない。でも、始まった時のワクワク感は健在なんだよなぁ。
※ミステリードラマ賞/特別賞/助演女優賞(仲間由紀絵)



●2位
DOCTORS 3
 テレビ朝日 木曜夜9時~
内容は安定していたが、視聴率は2ほど奮わず、1と同じレベル。確かに、すぐるちゃんの異常さはパワーアップしていたものの、今回の相良は一見従順だったため、すぐるちゃんに圧されて存在感が今までより希薄だったと思う。2の時のように、途中からクーデターを宣言して「うわ、どうなるんだろう」というワクワク感があまりなかったのは残念。でも、毎回笑えて泣けて、ドラマとしての質はなかなかよかった。恐らくまだ続くだろうから、もうちょっと主人公の存在をクローズアップした内容にしてほしい。
※ヒューマンドラマ賞/特別賞/助演男優賞(高嶋政伸)



●1位
ウロボロス
 TBS 金曜夜10時~
いろいろ謎を残し、主人公たちが死んでしまったラストこそイマイチだったけれど、中盤から終盤にかけて展開の意外さや、謎が謎を呼ぶようなストーリーが充分楽しめた。主演の生田が原作にかける情熱を見せてもらったような気がする。また、ドラマでは初の試みである、副音声での出演者による解説(というかこぼれ話?)も話題となり、こういうのは出演者同士が仲良くないとできないことなので、いい現場からはいいドラマが生まれるものだなと思う。視聴率がついてこなかったのは残念だが、録画率はトップだったし、話題性もあったので、結構見ていた人はいたのではないだろうか。
※大賞/特別賞/助演男優賞(小栗旬)



いやー、遅くなってしまいましたが、これもすべて、ギリギリまで順位に悩んだせい。今期は見るドラマの本数をしぼったせいで、どれもこれもいい作品ばかりでした。特に1~3位はどれが1位でも不思議はないくらい、評価に差はありませんでした4~5位も決して悪かったわけではありません。好みに合わなかっただけです。いまだにこの順位でいいのかどうか、自信がありませんからね。
ただ、逆に言えば突出した作品がなかったということになります。選評を読んでいただければわかると思いますが、どの作品にも不満がなかったわけじゃない。なので、なんとなくですが、今期のドラマからは大賞は出ないような気がしますw また、今期は主演男優・女優賞候補が出ていないのも特徴ですね。マッサンのシャーロット・K・フォックスあたりは主演女優賞にしてもいいかなと思ったのですが、やはり死ぬまで日本語がイマイチだったのが少し不自然でした。まぁ、実際は日本語覚えたてなんだから、仕方ないのはわかってますし、実際彼女の努力は凄まじいものだったと思いますよ。でも、ドラマ見てる側には、そういうの関係ないですよ。画面に映るものがすべてですからね。だから、ウロボロスに相当思い入れがあった生田も、主演男優賞には選出していないのですw 彼も体当たりの演技をしてましたけどね~。生田には陰がないんですよね…。
今期全体を見ると、話題になった作品がなかったわけでもないですが、視聴率的には冬クールにしては平均的に低く、前クールから始まった相棒を除くと平均で15%に届く作品が1つもないという体たらくに終わりました。手軽に録画視聴ができるようになった今、視聴率だけで人気を計ること自体に賛否両論あると思いますが、朝ドラの人気や半沢の驚異的な視聴率などを見ると、一部のマニアにウケる作品はあっても、大ヒットするようなドラマがなかったと言えます。相棒も後半視聴率はよかったですが、米沢卒業かと思わせるようなサブタイや、カイト卒業で釣った結果とも言えますしね…。まぁ、低調であったことは否めないかなと思います。次期というかもう今期ですけど、話題作多いですね。今期の重い雰囲気を吹き飛ばしてくれるほどの作品が現れてくれるといいのですが。




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