春まだ遠くて
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/02/09 09:13:57
風邪が地面を吹き飛ばす
そんな冷たい日に
ふと空を見上げれば
小雪がさらさらと落ちてくる
まだ春は遠い
暖かな愛も
ぬくもりのある肩も
過ぎ去ってしまった今
私はどこに行くのだろう
その方角さえもわからずに
あなたと出会った日は
梅がようやく咲き出すころだった
もう暖かな日がすぐそこに
見えてくるような日だった
そんなことさえどこかに行ってしまう
忘れることを強いるように
背中に打ちつける風は
コートの中まで入ってきて
私を凍えさせる
なぜなの 忘れなきゃいけないの
だってこんなに愛していた
あなたもそうだったんじゃないか
疑うことを知らなかったあの頃
ううん 疑うなんて思いもしなかった
二人歩いた道が光っていた
ひとつだったその道を
わかれだしたその頃
私が作った道だったのか
自然にできたものだったのか
それともあなたの仕業だったのか
そんなこと思いたくないけれど
くっきりとした道だけが
眼を覆い隠していて
もう二人歩くことのない
悲しさだけが襲ってくる
それでも歩いていかなきゃいけない
とどまることはできない
どうして歩いていったらいいの
あなたがそばにいないのに
たった一人で
寒い風の中で
うずもれていたかった
でももうない その胸が
それでも歩いて行けというのだろう
春の訪れが遠くても
どこかであなたと再び会う日を願いながら
コメント、ありがとうございます。
会える事はいいのでしょうか。
また過去を思い出すだけ。
その時までに、成長していたいものですね。
春は失ったひとを思い出して、悲しくなります。
コメント、ありがとうございます。
春、いいですよね。
常春の国に住みたい…。
俺は、四季の中で「春が好きです」
ま~理由を話せばながくなりそうの為、( ^)o(^ ) カツトしますが・・