Nicotto Town



パスキン観ましょ 汐留で


エコール・ド・パリの画家群は百花繚乱ですが、
私の大々好きなジュレ・パスキンの展覧会を汐留にて開催中!
これはお知らせしないわけにはいきませぬ。マニアックな話題ですが、ご容赦を。

パスキンは諷刺画の評価が高いのですけど、正直あまり面白くはない。
長くもない画歴の中で、作風がコロコロ変わる、というか一定せず、ハズレも多い。
ピカソやブラックの下手な模倣もあればセザンヌの稚拙な真似もある。どこが貴公子だ。

でもですね、後期から晩年の数作に……凄いのがあるんですよダンナ。
私の一押しは『テーブルに座るリュシーの肖像』って呼ばれてる一枚。
これ、確か個人蔵のはずなんですが、今回の展覧会に展示されてる! 主催者偉い。

当時パスキンの愛人だったリュシー・クローグを淡い色彩で描いた作品。
穏やかに見える空気の中に漂う複雑怪奇な男女の機微がセンチメンタル。
ここ四半世紀の間、欲しい絵画のトップに位置して微動だにせぬ。

同性愛の娼婦と思しき『二人の女友だち』も得も言われぬ名作。
アンニュイとも倦怠とも諦念ともいえぬ絶妙な空気と間を朦朧とした表現で描いている。
昔、高階秀爾氏の著書で衝撃を受けた私は、全作品集を買うほどハマリました。

いきなりアニメに脱線いたしますが、美樹本晴彦氏の画風はパスキンに近い。
初期マクロスシリーズのイラスト集なんか、まんま全盛期パスキンの画風です。
そちらに興味のある方が見ても面白いかもしれませぬぞ。

とにかく私的には大事件、週末に汐留まで行く決意を固めました。
『リュシーの肖像』を見逃したら、生涯お目にかかれぬ可能性高し。生リュシー観たい。
あ、汐留は常設展でルオーもやってます。お気に召さなかったらそちらをどうぞ。

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2015/02/02 20:33
>道草小石さん

『花束を持つ少女』も代表作ですね。別の意味でアブナイ絵かもしれませぬが。
パリ派の画家の特徴は放埓と無頼と貧乏、このあたりが私の心をわしづかみにするのです。
いかがわしさや風俗とも通じ、生前は不遇だった方々がゴロゴロ。でも佳き時代だと思うのですよ。
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2015/02/02 20:28
>もみじさん

ワーイ、美術部出身の方に勝った……とはいうものの、知名度激低のマニア向け画家です。
ロートレック、ユトリロあたりには学ぶべきところもあるでしょうが、パスキンじゃ……。
でも紹介した作品は大オススメ。マネの義理の娘、ベルト・モリゾの絵に通ずるものもございますよ。
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2015/02/02 19:37
名前は覚えていませんでしたが、
「テーブルのリュシー」「花束を持つ少女」 
すごく目に覚えがあります。(普通 見覚えっていいますね 笑)
美術の教科書か 地方銀行のカレンダーで使われていたような・・・?

複雑怪奇な男女の機微な背景まで思い及びませんでしたが
そういわれてみると確かに・・・黒い下着と醸し出してる雰囲気に
納得する部分があるかも・・・?

この頃の時代の画家って、波乱万丈な人生を送られてる方が多いですね。
(いつの時代も・・・かもしれませんが・・・(^^ゞ
  
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2015/02/02 11:12
ジュール・パスキン、美術部に在籍し結構多くの作品を見てきたと思っていたのに・・・
知りませんでした><;
それどころかよく出かける汐留にパナソニックミュージアムがあるなんて・・・
知りませんでした><;
娘なんかすぐ近くに職場があるのにたぶん知らないでしょうね。
話題になってなかったので。
教えてくださってありがとうございます^^



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