ドラマ【信長協奏曲】
- カテゴリ:テレビ
- 2014/12/16 17:17:02
【感想】まず今回の感想を書く前に、原作の1~3巻を読んだことをお知らせしなければなりません。今、ネットで原作1~3巻が無料で読めるようになってますので、ドラマは見てるけど原作は読んでない方、ぜひお読みになってみてはいかがでしょうか。
http://csbs.shogakukan.co.jp/book?book_group_id=2180 (小学館のサイト)
さて、原作ではやはり、ドラマほど史実をめちゃくちゃには取り扱っていないようです。そして、ドラマでは最近やたら人情に篤い主人公ですが、原作ではもっとドライというか、もう少し戦国時代に染まってますね。ちなみに3巻ではまだ美濃の攻略も終わっておらず、半兵衛がまだ家臣になってません。今のところ11巻まで出ているので、ドラマではだいぶ急ぎ足の展開だったということになりますね。
さて原作の話はさておき。今回前半は足利義昭との戦いと、後半は朝倉の刺客の話でした。そして、ついに恒興にサブローの正体がばれてしまったのも、今回のエピソードでした。
もう面倒なのであまり調べてませんが、、足利義昭との戦は絶望的に端折ってましたねw 秀吉におびき出されたなど、嘘っぱちもいいとこですねw 当時は信長包囲網が敷かれていた時期であり、義昭が挙兵したのは信玄が死去する前です。ただ、有名なエピソードがある通り、信玄は自分の死を伏せ影武者を使うよう遺言していたため、義昭は挙兵後に信玄の死んだことを知らなかった可能性が高いと見られているようです。これにより、室町幕府は終焉を迎えたということになってますが、義昭はこの後、征夷大将軍の官位を持ったまま、西日本を転々としています。しかも信長の死後しばらくしての1588年に辞任するまで、征夷大将軍であり続けたらしいです。バイタリティ溢れる人物ですよね。カリスマ性は皆無、戦も下手だけど、世渡りが上手なタイプだったのかもしれません。
後半はもう、ほとんど創作でしょうな。朝倉が刺客を送ったことはあったかもしれませんが、なかったかもしれないし、調べた限りではわかりませんでした。信長のシェフで、主人公が故郷の味の雑煮を作り、織田討伐のために出兵していた朝倉軍が撤退するというエピソードがありましたが、それがこの前年末でした。どうも、この時期朝倉義景はかなりやる気を失っていたような感じで、家臣からの信用も失いつつありました。信長に刺客を差し向けるような、アグレッシブな精神状態ではなかったように思います。
恒興に正体がバレ、織田家から追放されそうなサブロー。織田家を盛り上げ、数々の戦を切り抜けてきたのは、サブローの戦国時代離れした感覚のおかげだし、人の死を忌み嫌う優しい性格もサブロー自身のものなのに、恒興の掌を返すような態度にはちょっと呆れましたね。
次回最終回、どうなるのでしょうか。どう考えても本能寺まではやりそうにないですよねw 視聴率も前半はそこそこよかったものの、後半は10~11%台を行ったりきたりで、月9としてはイマイチな成績。続編も映画化もちょっと厳しいような気がします。どうやってケリをつけるのか、ストーリーよりもそっちが気になっちゃいますねw
最近読んだ原作でもっとあからさまに裏切ってたので、とんと失念しておりました。
と言うエピソードがありましたね。結局、信清の乱入でサブローが逆転勝利し
信行が切腹したのを見て、自らもけじめをつけるべく切腹しようとした所を、サブローに止められたと…。
…と言う事をすっかり棚上げしてしまっている恒興に幻滅の今回でありましたな。