迷子を職にして二日目
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/10/19 00:20:00
夜逃げ出すには
あまりにも寒すぎる季節になって
ガレージの隅っこ
風なんて無いはずなのに
足が震えた夜8時
今日は月が見えなくて
小さな星ばかり
誰も我こそはと言わずに
寂しさを見せ続けた
そんな夜
大切にすると誓った小物も
大切にすると誓った服も
気付けばどうでも良くなってて
こんなはずじゃなかったのにな
なかったんだけど
繰り返す単語のテスト
失敗してもいいんだよって
教えてくれる2回目の点数
勉強って優しいんだよ
なんて
言えちゃうくらいに
嫌いじゃ無いよ
嫌いじゃ無いんだ
得意じゃ無いけど
苦しくなるのが得意分野で
楽しくなるのも得意分野で
1人じゃ両方出来なくて
私の得意分野じゃ無いみたい
昔は1人でブロックして
リカちゃん人形して幸せだったのに
今じゃ誰かと話して話して
幸せ見つけてるんだね
大人になって
弱くなった部分
弱くなった部分。
リプトンは紙パックとペットボトル
中身が全然違うんだって
言われるまで気付かなかったよ
今日買ったレモンティー
まだ半分も飲めないで
家までの道中振られてできた
泡はまだ消えないままで
ストーブの音だけ私の部屋で許されて
ずっと響いてる
耳鳴りは消えない
明日に続く
続く。