ドラマ【軍師官兵衛】
- カテゴリ:テレビ
- 2014/10/13 23:21:45
【感想】今回の目玉は、朝鮮征伐の開始、利休切腹、鶴松の死の3つでしたね。朝鮮征伐については、本能寺などに比べるとあまり多く語られることはないですが、江戸以前の日本において、珍しい国際戦争であり、動員された兵も多く、結構大きな出来事だったと思うのです。しかしあまり語られることがないのは、やはり秀吉の死により有耶無耶に終わり、日本が負けたということになってしまったからではないでしょうか。あまり自国が負けたことを誇らしく思う人もいませんしね。あと、私は私でかの国にはあまり関わりたくないという個人的な感情があるので、朝鮮征伐については詳しくありません。なので今回も一応ざっと調べてみたりしましたが、とにかく記述が長いんで、全部読む気はしませんでしたw だから小西行長が朝鮮からの使節団にどう関わっていたのかとか、まったくわからないのです。わかったのは、小西が天草を拝領し、キリスト教を保護したため、あのへんにはキリスト教徒が増えて、後の天草の乱につながったのだなということだけですw まぁ、朝鮮征伐についてはこれからもやるでしょうから、今回はこのへんにしておきましょう。次に利休切腹についてですが、これも昔から諸説あり、いまだに直接的な原因はわかっていません。なのでここでそれについて述べることはあまり意味がないのですが、感じとしては、裏社会の権力者となってしまった利休が、秀吉の目の上のたんこぶになってしまった、というところでしょうかね。直接的な原因が1つに絞られるものでなく、様々な行き違いが重なった上でのことだったように思います。さて、その利休の弟子・山上宗二についてですが、ドラマでは秀吉がちょっとしたことでカッとなって殺したように描かれていましたが、実は秀吉と宗二の関係も、それまでいろいろあったようです。宗二という人物がよく言えば清廉潔白で、悪く言えば頑固で人に気を遣わないタイプだったようで、それが秀吉のカンに触ったのでしょうね。秀吉に仕えるもクビになり、前田家に仕えるも高野山に追放され、最後には北条氏に仕えてましたが死罪となってしまいました。いずれも秀吉の逆鱗に触れたからのようです。官兵衛もよく秀吉のカンに触ることを言いますが、それはそれまでの信頼関係や、秀吉が官兵衛の能力に一目置いているということがあった上でのこと。宗二に対しては、たかが茶坊主が…という感情が働いてしまったのでしょうね。増してや何をしても罰を受けることのない身分です。気に入らない人物をそれだけで殺してしまうことは、信長にもありましたし、秀吉はその信長の家臣だったのですから、そういうことをしても構わないという精神的な土壌はあったのでしょうね。鶴松のことについては、老いてやっと授かった、しかも敬愛していた信長の姪との間に授かった待望の男子を亡くしたわけですから、その落胆たるや筆舌に尽くしがたいものだったでしょう。鶴松のために、寺まで建立したと言いますから。またそのせいで、朝鮮征伐の野望に拍車がかかったと見ることもできますね。またこれは個人的な印象なのですが、人はあまりに悲しい出来事があると、そのストレスが脳に悪影響を与え、ボケてしまうと言います。この時すでにヤバい感じにあったの秀吉のその後を見ると、この印象もあながち単なる想像ではないんじゃないかと思えてしまいますね。