おでん地獄は、台風の炊き出し。
- カテゴリ:家庭
- 2014/10/13 16:45:34
なにが「秋祭り」じゃ~、
台風で午前中のうちに「秋祭り中止命令」が出ました。
・・・んじゃ、「村祭のおでんは、無しになるのか」というと、
おらが村さの区長さんの言うことにゃ、
「台風の炊き出しにせんか~い」ということで、
どのみち、おでん160人前の大量生産。
いやあ、久しぶりに厨房で戦場の料理人となりました。
お手伝いしてくださる婦人会のおばちゃんたちが来る前に、
出汁をはって、「無駄湯」を沸かします。
この無駄湯があるか無いかでで作業がぐんと変わります。
もちろんすべての材料は、下拵えから手を抜きません。
大根は面取り、飾り人参は梅型に切り、
牛筋、こんにゃく、たまご、練り物・・・と、ここまでが、
注文を受けている160人前の内容ですが、
おばちゃんたちが、楽しみにしているのは、
「まかない・おでん」。
はい、今回は、お手伝いのおばちゃんたちの懇親会を兼ねて、
厨房でみんなで美味しいものを、内緒で食べる会だったのです。
まかない・おでんのネタは、ちょっと違う!
日高昆布の出汁後を,かんぴょうで巻いて昆布巻き、じゃがいも。
関西では馴染みのない「ちくわぶ」
もち入り巾着の中身は、エビシュウマイとお餅、練り物、
一番皆さんに受けたのは、「でんたこ」というお品です。
「でんたこ」とは、関西のたこ焼き屋さんが発祥ですが、
店先で出しているおでんの汁で、たこ焼きをつけて食べるというもの、
これに青ネギとショウガを入れます。
今日の出汁は、特別上等のものだったので、
これで「でんたこ」を食べない手はありません。
たこ焼きは冷凍食品でじゅうぶん、
電子レンジで加熱して、チンという音がした・・・と、
思ったら、もうすべて完食されていました。
おばちゃんたちの嬉しそうな顔♬
田舎の婦人会ではなかなか美味しいものって、知られていないんですよ、
村は貧しいし、ほとんどの世帯は年金暮らし、
世帯人数も少ないので、大鍋で炊くおでんは楽しみの一つです。
最後に残った煮汁まで,皆さん、ペットボトルに入れてお持ち帰り、
これで、また、家で追加の材料を煮るんですって。
わたし、正確にはこの村の人間ではないのですが、
村のみなさんが、本当にいい方ばかりで、
ついつい、ここの村人になってしまうんです。
村の方も、わたしと鈴ちゃんが隣の県の人間だということを知っているのに、
隣組長だの、自治会だのと呼んでくださいます。
そのむかし大阪府下で、一番貧しい村といわれたこの村は、
心の富んだ、笑顔の可愛いおばちゃんたちが、いっぱいいる良い村です。
わたしと鈴ちゃんは、この村のゴースト住人です。
ありがとうございます。
「無駄湯」の解説だけ、取り急ぎ一筆啓上いたします。
無駄湯とは、読んでそのまま字の如し、「無駄なお湯」、
厨房が動き出す前に、とりあえず大鍋いっぱいのお湯を沸かしておくのです。
何の役に立つ、という当てはありません。
当てはありませんが、無駄湯がないと、
いざ、厨房が動いたときに「湯通し」「茹で」「蒸し」などの必要に、
熱湯が湧くのを待っていられないからです。
厨房には、たくさんのしきたりがあって、
わたしのような若輩者が偉そうに言えることではありませんが、
勉強になることは、ほんとうに多いですよ~。
昔、高知県の桂浜に旅行に行ったときに台風にあい、海岸に押し寄せる波の高さにおののきました。
海の恐ろしさを はじめて目の当たりにしました。
(台風のさなかには行かなかったですよ。それでも海がまだ荒れてて波が高かったです)
はなこさんは、大阪にお住まいだったのね?(勝手に和歌山の人だと思ってました^^;)
実は 私は大阪生まれで、ずっと堺市の泉北というところで育ちました。狭山市と隣接してることです。
なんだか 勝手に親近感をいだいてしまいました^^
「でんたこ」おいしそうですね♪ 明石焼き大好きな私としては一度賞味せねばなりませんね^^
今晩にでもやってみます(上等の日高昆布はないけど・・^^:)
美味しそうですね~♪
たこ焼きをおでんの汁につけて食べるなんて初めて知りました。
ウチは確認しないと保温ポット(買い替えて大きい)にお湯が無いんですよ…
こんな哀しいことがありますか<ここら辺、なかじまみゆき風
「でんたこ」は、明石焼きみたいな食べ方ですね^^
ところで・・・「無駄湯」って、何に使うのぉ~? ^^;
日曜ならいざ知らず、今日は秋祭りも中止でしょう!
でも、おでんは楽しんだようで!良かったですね!!
まさか、かざり人参(ひねり梅)までするとは凝ってますねえ
で、「でんたこ」は初めて聞きましたけど、「明石焼」みたいなもんですね!
「おでんたこ焼き」は、我が家でもやってみる価値ありそうですね!
ま!何にせよ秋祭りは中止でも、村祭り?は皆楽しんだようで!
明るい村の住人達のようで?
笑いで先日の傷も癒えたのではないでしょうか?
お疲れ様!!
残った煮汁まで,皆さん、ペットボトルに入れてお持ち帰りとは!
料理人冥利に尽きますね!(笑)
すごいおいしい炊き出しですね~
おばちゃんたちと食べるおでんは格別でしょうね~