錆だらけのメスは鎌倉で妖しく光るのでした。
- カテゴリ:日記
- 2014/10/10 13:26:03
この週末も台風に悩まされるのかしら、少々心配。
町内の小規模な催し物も繰り延べになってるし、
温暖化とはいえ、秋の台風シーズンはしっかり残ってるのですねー。
さて爺度数が増すにつれ、昔から好きだったガラクタ屋さん巡礼の頻度が増加。
ガラクタ屋というのは失礼か。古物を扱ってるお店を総称して私はそう呼んどります。
フリマなんかもその一環として楽しんでますね。食物系屋台には目もくれず。
どれだけ回るかというと……ええと、待てよ。
古本屋に古書店(この違いってお分かりいただけるかしら)、大手リサイクルチェーン、
骨董屋にアンティークショップにリサイクル和服屋に中古カメラに中古楽器に質屋……
定期的に足を運ぶ店は100を下らないと思われますな。
各地のフリマに骨董市、最近盛んになった商店街活性化系のイベントの出店もある。
バカで好奇心旺盛だから何を見ても面白い。
カメラと楽器と陶磁器には目がないけど、得体の知れぬアヤシイ品々にも惹かれる。
先日、全く関心のない友人と鎌倉界隈をしばらく散歩。
私がよくお邪魔するお店の前に積まれた怪しげな品々を見て、
あれは何だ、それは何だ、買ってどうするんだ……質問の嵐。
過去目撃した不思議な品々について説明したら、入荷ルートまで知りたがる。
ふむふむ、関心のない方々には、こうしたマーケットの存在自体が謎なのですな。
一日どれだけ売れるのか、食えるのかという話になる。夢がないなー。
得体の知れぬ品の裏にあるドラマを想像するのが楽しいのじゃよ助さん、フォッフォッフォッ。
大昔に廃業した町医者から出たと思しきサビサビのメスや鉗子の山を眺める。
彼は「これを買ってどうするんだ」という視点で疑問を抱くわけですが、
私なんぞは、このメスがどれだけ多くの方の傷を癒やしたかに想いを馳せる。
お、これは少々短くなってるぞ、何度も研いで使ったお気に入りのメスなのかな?
手にとってみる。薄暗い店内で時が巻き戻る。
子供の化膿した傷口にメスをそっと当て、優しく声をかける老医師の姿が浮かぶ。
妄想200%。メスさん、お疲れさん。この店で陽子崩壊するまで過ごしなされ。
かくしてインチキ御老公と化した私は首が傾いだままの助さんを伴い、
次の店へと足を向け、さらに彼の首の骨に負担をかけたのでした。
ああ、以前骨董市で見た三葉葵のインチキ印籠、買っとけば良かった。探そう。
ありゃ、不勉強で失礼しました。あの長いピンセットでございますか。
工作用にピンセットも多々揃えておりますが、使いやすい物は手離せないですよねー。
私は先端を刃物のごとく鋭くして噛み合わせをシャープにした改造品を愛用しております。
ボールペンの先端には金属のボールが嵌っておりますね。
古いカメラの修理では、そんな小さい部品を幾つもイジルことになるのです。
鼻息で飛んでったこともあり、見つけるのに3時間かかりました。
ちょっとながめのピンセットのようなもので
病院では消毒の綿球をつまんだりします。
このちょっと長めの丈がいろいろなものに使えて便利。
かねへんに耳3つ……調べました。毛抜きのことなんですね。
噛みあわせのしっかりした良い毛抜きは重宝しますよね。我が家のも数十年使ってます。
トゲ抜きや毛抜きだけでなく、工作や調理にも重宝なんですよねー。正に一家にひとつですな。
鑷子もほしいんですよね。家庭に1本♪