ボクと私の生きてきた歴史
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/09/01 00:16:41
脳は思考を紡ぎます。
まるで坂をころがり、井戸に落ち、深淵なる闇の底へいざなってくれます。
ボクが壊れているからでしょうか。
脳はあらゆる手段と角度からボクを無価値と。
ハンコを押してくるのです。
他人と比べる人生。
常識による人生。
そして過去のトラウマによる存在の否定
存在を否定された経験は恨みを作ります
恨みは消えたり、大きくなったりしません。
それはただ感情と欲望に姿を変えて
ただずんでいます。
憎しみと恨みは叫びます。
「私を無視するな。私もお前から生まれたモノだ。私もお前の一部なのだぞ。聞いているのか!」
そう、強く叫んで来ます。
ボクは23歳から25歳の間。
必死に、何度も何度も否定し、遠ざける努力をしました。
天使の事だけを考える。
天国言葉だけを唱える。
悪魔を近づけさせないぞ。
悪魔になんか負けないぞ。
当時、統合失調症であったボクは。
味方と敵を心の中に創り、戦っていた。
でも・・・ある日。
どうしても消えない悪魔に出会ってしまった。
何時間にわたって攻撃をし続けても、その悪魔は傷一つありません。
ボクは戦うのをやめました。
もうどうでもいいや。
ここで殺されるのもいい。
もうこいつにまかせる。
好きにしてくれ。
放り投げました。
人生を。
統合失調症になって、幻視との戦いで
ボクは完全に敗北した。
ぐぅの音も出ないぐらいに。
人生を放り投げた時。
悪魔は初めてしゃべり始めました。
「あなたはわたし。わたしはあなた」
ペルソナ。
心理学の言葉で学んだペルソナ。
影は巡りめぐって私であり、ボク。
目の前の悪魔はボクの過去世でした。
左半分の頭が壊れている女性。
19歳で飛び降りて自殺してしまった過去世。
大正15年生まれ。
生まれ落ちた場所も恋人との記憶も。
全部ボクの中にありました。
男性でありながら女性の記憶がある
ボクの人生は25歳を転機に。
女性っぽくなっていく。
女装も体験した。
わざわざ自分から進んで。
それをみんなに見てもらい、笑われ
気分は晴れた。
気持ち悪いとも言われた。
当たり前だ。
ボクは男だもの。
それでも女装をした。
楽しかったし、嬉しかった。
ただやっぱり男として生きようと決めた
それでも考え方は女性らしくなった。
女性脳、男性脳診断テスト
99%女性脳という診断。
嬉しかった。
そういう不思議な体験も・・・。
ボクの世界への憎しみを消せはしない。
憎しみは語る。
「オレたちは世界を滅ぼしたいほどに、憎み恨んでいる。まさにわれわれは冥府の底の底よ。地獄の最下層に堕ちるしかない魔王であり、悪鬼羅刹よ。しかし、しかしな。そんなわれわれだからこそ、冥府の声を聴くことができる」
陰陽師と呼ばれた安倍晴明も
世界を恨んでいた。
しかしだからこそ。
世界を恨んだ魔王を「お前は私。私はお前」と、味方にできた。
闇の底を見て来たからこそ。
闇を愛せる。
それは詭弁かもしれません。
そんなのは嘘っぱち。
そう、考える人もいます。
闇は戦うモノ。
拒絶するモノ。
そう、25歳のあの時のボクのように。
でも、ボクは敗北しました。
決して消えない幻視を相手に。
好きにしてくれ。
殺すなら殺してくれ。
もうどうでもいい。と。
放り投げました。
放り投げたから、従えるし。
好きになれた。
愛しい愛しい自分自身だと。
統合失調症という病気の特徴は。
本人が無価値になる出来事を
集めて、攻撃してくる病気。
それも自動的に。
この悲しいプログラムと
ボクは戦う事ばかりしていた。
でも、それをあきらめた。
倒せない敵に出会い、あきらめた。
そこに闇を愛するという光があった。
愛との出逢いがあった。
奇跡との出会いであった。
自分のたましいは、続いているモノと。
知った。
女性から男性へ。
命という大いなる力に抱きしめられて
ボクは死んだ恋人と同じ時代へ来た。
友として恋人の生まれ変わりと出会う
女としての自分がいた。
しかし、ボクは男として生きると決めた
男性という性を楽しむと決めた。
一生フラれ続け。
ボクのたましいは女性に生まれる事を
望んでいる。
きっと自分は壊れている。
男性でありながら女性に憧れる。
女性のしぐさを追っているうちに。
女性だけの職場で六年。
不思議とうまくやっていけている。
中にはボクがよく気づくので。
化粧までしてきてくれる子もいる。
さり気なく嬉しい。
嬉しいのでまた伝える。
ありがとうと。
きれいになったね。と。
年上のおばあ様たちにも同じように
接している。嫉妬もされる。
それがクレームにもなる。
それでもそれが嬉しい。
自分が男性として生まれたわけは
恋人と同じ時代へ生まれる代償。
本来は・・・2013年まで生まれる事は許されていなかった。
本来はまだ1歳なのだ。
しかし、ジャンヌ・ダルクが生まれさせてくれた。
ボクにとって。
ジャンヌ・ダルクはフランスの英雄ではなくて、友達。
それも600年前からボクを何度も人間として生まれさせてくれる友達
修道女として絶望して死んだフランス時代。
日本に生まれる縁を持つために赤子で殺された鎌倉時代。
再び日本に生まれ、彫刻の彫師となった江戸時代。
幕末、剣士として生まれ、肺結核で死んだ幕末時代。
大正15年、フランス以来の女性として生まれて恋人の死を追って自殺した。
そして昭和52年に男として生まれる
ボクが思い出せる過去世。
どの時代も。
どの自分も。
ボクであり、私に違いない。
ボクに不思議な記憶を連れて来てくれた
顔の半分壊れた女性は語る。
「生かして頂いてありがとうございます。」
この真言を唱えよ。
伝えよと。
あい
魂の詩と、わかっていただき、ありがとうございます
なんか嬉しいひと言でした。
あい
ちゃんと聴いたよ
貴方の魂の詩を
>「詩」にしては、引き込まれすぎる内容ですが、ご自分の体験も含んでらっしゃるのですか?
はい、今回のは、体験を含んでいます。体験を詩のように書けるかな。みたいな軽い気持ちで書きました。
>リルルさんも、不思議体験者なのでしょうか?
そうですねwボクも妄想男子なのでしょう。
不思議体験者です。ブログのつぶやきでも、コメントでも誉めてもらい、ありがとうです。
「詩」にしては、引き込まれすぎる内容ですが、ご自分の体験も含んでらっしゃるのですか?
リルルさんと、此方で出会って、読まずにはいられない文章です。
私は、昔は何のことか良くわからなかったけど、今となっては意味を問うような事を、見ず知らずの人から言われたことがあります。
リルルさんも、不思議体験者なのでしょうか?
いきなり、すみません。。。
あ。私は、基本的には、妄想女子です(*´▽`*)
では、
奥深い闇を知る、素敵な言葉たちをありがとうです(*´ω`)
最後のね、「あい」がwなんか、いいです。好きです。(´ー`)
もしも読んでくれたら、それだけですげーなって思います。
ありがとうです。感謝。