もうひとつの夏へ (7)
- カテゴリ:自作小説
- 2009/08/31 04:19:33
「ほら、あのベンチ」
佳代がベンチを指差す。
想い出が蘇る。
確かあれは、佳代がはじめて僕にお弁当を作ってくれた時にすわったベンチだ。
その時は「普通に食べれる」なんて、いって激怒させたっけ・・・。
そのベンチには今じゃ屋根がついて雨宿りも出来るようだった。
佳代は僕をベンチまで引っ張っていって、ベンチに座らせた。
「ちょっと目を瞑っててくれる?」
まさか今さら弁当の恨みを晴らそうというのだろうか?
そんな事は無いとは、おもうけど、食い物の恨みは恐ろしいっていうしな・・・。
何とか言い訳を考えるが、まったく思いつかない。
何より佳代の目は、反抗を許してくれそうに無かった。
諦めて、目を瞑った。
一息ついて「これで、いいだろう?」と言う筈だった。
だが声は出すことが出来なかった。
口が塞がれていたから・・・。
慌てて目を開ける、至近距離に佳代の顔があった。
どれ位そうしていただろうか?
呆れるほど長いキスから離れると、不意に佳代が口を開いた。
「ところで、結婚記念日は9月1日でいいの?」
時計を見ると、丁度24時を回っていた。
やっと終わった、8年かかって8月31日は終わったのだ。
気が付くと雨は上がっていた・・・。
「ところで佳代」
「ん?」
「君は僕とゆうゆにメシを奢らなければならない、それもとびっきり高いのを」
「え?なんでよ?」
何だか判らないといった顔でこちらを見上げる
「文字通り、命の恩人だからな」
「ふぇ?」
ますます判らないといった顔になる、それがとてもおかしかったので思わず声を出して笑ってしまった。
つられて佳代も笑い出す。
やがて笑い声は透き通った秋の空を突き抜けて、虫の声にかき消された。(完)
探すの大変だったし~!!!!
命の恩人ねぇ・・・
笑って終われたらそれが一番かも(○ゝω・)b⌒☆NE!
恭ちゃんって、恭介さん? これって、経験した事も含まれてたり・・・?^^
人への想いって、消えずにどこかに残っているものですよね。
どれだけ時が経とうとも、一瞬で当時の二人の空気感に戻れる。
そういう人の心や想いってものに触れると、心がキュンと痛くなります。。。
短編よりも長編のほうが味がでているように思います。
ニコッとタウンのなかの名前が出てくるのも面白いし、
SFタッチでいいですね。
2人の思い出のビルの一室の鍵を開けて過去と現在を行き来できたのは
お互いの後悔(想いの深さ)からなのでしょうか?
なかなか一度死んでしまった人が生き返る(?)作品って少ないけど
いやSF的に何通りかある違ったルートに来たんですよねw
幸せな現在に帰ってこれて良かった。
最初に「その他」を読んでこれはいいなと思ってどんな風に肉付けされたか
気になって本編を読んだのですが
初めから内容がしっかり出来上がってた作品のようで、
昔の待ち合わせの時のすれ違いの状況がプラスされてぐっと良くなったと思います^^
楽しんで貰えたようで幸いです。小説や詩をいくつか書いているのでよかったらどうぞ!
ホントゆうゆさんに奢らなきゃよお!!
とってもステキな時間をありがとう^^
心が洗われました!!
読んでくれてありがとう~!初めての連続モノでした。
ちゃんとハッピーエンドですよ!よいお年をお迎えくださいね~
とっても気になって読ませていただきました。
目を開けたとき佳代がいなくなってたら…と ドキドキしました。
ハッピーエンドでほっとしました(*^_^*)
恭介さんの言う通り読みやかったです。
じゃがいも苦手なんですね^^
読んでくださってありがとうございます。詩が多めで
小説は、あまり書きませんが、書いた時は是非読んでください。
作品に引き込まれました~(*゚▽゚)ノ
プロかと思いました★
気に入ったので恭介さんお気に入りに入れときまーすw♬
また,読ましてください(◕ฺ‿◕ฺ✿ฺ)
読んでいただいてありがとうございます。楽しく読めるように書いたのでこれはこれでよかったと思います。
ただこれは完全に読み手に合わせた物で、本来はもっとわけわからないことを書いてますw
次作はあるかなぁ~?機会があったら書きたいと思います。
反対にダダ暗い物しか書けないので(>m<)
とても素敵に感じます^^v
次作楽しみにしてますねv
変わり者ですからねwほめ言葉だと受け取っておきますね。
やっぱりハッピーエンドがいいですよね。
小説(恋愛モノ)を読んでると辛い恋愛だと
しばらくブルーになっちゃうので。。。
恭介サンって。。。
今まで出逢った事ないタイプの人です^^
あ。。。いい意味でですよ~!
一気に全部読んでくれたんですね。ありがとうございます。
あまり準備期間もなく、もっとディティールを追加したかったのですが、それを適度に抑えたことで読みやすい話になったんじゃないかなって思います。
またそのうち、お話を書いてみたいな、って思います。
その時は、また感想を聞かせてくださいね。
独特の雰囲気と不思議な空間を作り出すのが本当に上手いですね。
夏の終わりの何となく感傷的な気持ちと相俟ってとても物語りに引き込まれました。
感動してちょっぴり泣いてしまいました(ノω・、)
素敵なお話をありがとうございます。
…もしかしてプロの方?と思ってしまう文章力。
少しでいいから分けていただきたいものです(´▽`;
物語はハッピーエンドがいいですよね。なかなか現実は、そうは行きませんが。
完結できてよかったです。さよなら佳代
ハッピーエンドで。
早いですね~是非この作品の叩き台ともいうべきショート作品。
「ただ、月のみが2人の果て無き愛を見ていた」も読んでみてください。
次の作品は・・・。たぶんありませんw
お読み頂きありがとうございます。 楽しんでいただけたみたいで嬉しいですね。
一応ハッピーエンドです。 ちなみにジャガイモは苦手なままですw
キスという2文字を、とてもステキに表現していて感動した(●^o^●)
物の見方、考え方、人によってこんなにも違うものなんだねφ(..)メモメモ
次の作品も楽しみにしてるね(^^)/~~~
やっぱりハッピーエンドが良いね(*^_^*)
1~7まで一気に読み進められる
次の展開が気になるストーリーでした!
佳代との思い出が8年間分ないのが気になりますが・・・
ハッピーエンドなのでいいのかな^^
恭介がじゃがいもを食べられるようになっていてよかった。
最後まで、お読み頂きありがとうございます。
そう言って貰えると、単純に嬉しいですね。
また色々、お話してください。
どんどんお話に引き込まれてってしまいますね。
恭介さんの書く文章、好きです♪
一気読みしていただきまして、ありがとうございます。
皆さんと31日を共有できたことは、とても嬉しい限りです。
やっぱりハッピーエンドはスッキリしますよね。これからもよろしくお願いします。
最後まで、お付き合いいただきまして、ありがとうございました。
どうしても、31日にリンクさせたかったので、無事間に合ってほっとしています。
今度は、ぺんちゃんの話が読んでみたいです。
最初から、最後まで応援ありがとうございました。
あまりひねらずに、オーソドックスな作りにしたのが良い方にいった気がします。
こんど約束の、アノ話聞かせてくださいね。
賞品としては少し物足りないような気もしますが、ありがとうございます。
ゆうゆさんの持つ、不思議で謎めいた部分をうまく出せたと思います。
ヒロインんでも良かったのですが、さすがに失礼かなとおもって、ああゆう形にさせてもらいました。
最後まで、どうもありがとうございました。
最後まで、応援していただき、ありがとうございました。
佳代のどの辺が、素敵に思えたんでしょうかね?ちょっと気にかかりますw
最後のキスが佳代からで、アレ?と思われたかもしれませんが
あれは、本人無意識ですが、助けてくれたお礼となっているので、アレでいいんですよ。
最後まで、お付き合いいただきありがとうございます。
物語のラストはやはり、ハッピーなほうがいいですよね。
今度は、ノボピーさんの素敵なお話を聞かせてください。
ヒロインの名前と一緒とは、偶然ですね。
とりあえずのハッピーエンドですが、上手く着地できたと思います。
最後まで、読んで頂いてありがとうございました。
スケジュール厳しくて、割とディティールの追加の少ない、シンプルな仕上がりになりました。
これはこれで良かったかなって思っています。
恭介さん、すごいなぁ・・・
とっても、ひきこまれて、読んでしまいましたよ^^
二人が、結ばれて、気持ちも、スッキリしましたww
楽しい時間を、ありがとうですww
面白かったよ、恭介さんの才能もすごい。
大変だったでしょ?
おつかれさま( ´艸`)
ハッピーエンドでよかったよん(´▽`*)
「777」の賞品としては、十分すぎるほどでした。
ありがとうございました。
佳代さんという女性 とっても素敵ですね✿
長い長い8/31でしたね✿
人の想いというものの 強さを感じました。
二人ならきっと ずっとステキなご夫婦でいらっしゃるでしょうね。
長い間の執筆 お疲れさまでした(✿◕ ‿◕ฺ)ノ))。₀: *゜
とっても素敵なお話しでした^^
どうもありがとうございました✿
ありがとう~✾(。◠‿◠。✿)
ラストは、やはりハッピーエンドが1番!!ですね❤
同じ名前なんだもんw
最後はどうなるのかと思ったけど、結ばれてよかった~。
佳代さんのキャラクターも、セリフから伝わってきて面白かった^^
色んな意味での感動がありました。
たとえ「ふぇ?」でも、8年もかかった8月31日が、こんなに素敵なかたちで終えられたことに
佳代も感謝していることでしょうね。
9月1日から始まる、二人の本当の人生が、いつまでも幸せでありますように…
「透き通った秋の空」私の大好きな季節です。
長い期間の執筆、お疲れ様でした。ありがとう。