ドラマ【信長のシェフ】【ST】
- カテゴリ:テレビ
- 2014/08/29 17:32:50
【あらすじ】信長から「室町幕府を滅ぼしてこい」と命じられ、ケンは二条城を訪れる。信長から渡されたすっぽんを用いた料理を、将軍・足利義昭に振る舞うが、食材がすっぽんだと知った義昭は激怒。義昭が定めた元号「元亀」に用いられている亀を食べさせたことで、将軍家を愚弄したというのだ。義昭はケンと光秀を斬らせようとするが、光秀の機転で何とか脱出に成功。これで織田方と将軍家は正式に敵対することとなり、義昭はすぐさま挙兵、信長も総力をあげて出陣した。 【あらすじ】翠がSTを辞めると、突然言い出した。百合根は松戸理事官が唆したのではと疑うが、翠は自らの意志で異動願いを出したらしい。そんな中、翠は松戸理事官や菊川と、国際的バイオリニスト・柚木響子の演奏会に行くことに。しかし開演を待つ間に殺人事件が発生する。被害者は響子の恩師である東都音楽大学の教授・小松。小松が死亡していたのは演奏会に備えて響子が使っていたストラディバリウスが展示してある特別室。部屋はオートロックになっており、遺体発見時は中からチェーンも掛けられていた。
【感想】えーっと、時系列がよくわからないのですが、これってwikipediaの「元亀4年(1573年)正月、信長は子を人質として義昭に和睦を申し入れたが、義昭は信じずこれを一蹴した。義昭は近江の今堅田城と石山城に幕府の軍勢を入れ、はっきりと反信長の旗を揚げた。」に当たるんでしょうかね。前回の三方ヶ原の戦いが前年の12月22日なので、ケンの移動ルートがかなりタイトですよw そして、前回武田信玄死にましたよね? でも確かこの時点ではまだ存命中のはずです。死没が元亀4年4月12日になってますので。その上、義昭が槇島城に入り、降伏したのは7月。結構短い時間でまとめられてましたが、この間半年も経過していますw ひょっとして、あまりの視聴率の低さのため、2回分を1回でまとめて放映してしまったのかもしれませんね…。次回もう最終回ですし。というか、次回は小谷城の浅井滅亡をやると思うので、まだまだ本能寺には届きませんね。おそらくもう1シーズンやらなければ、終わらないような気がします。ただこの低視聴率。しかも金のかかる時代劇なので、もう続編は望めないように思います。どうすんのこれw 尻切れトンボでおしまい?(;´Д`) 本当に、枠変更が裏目に出た典型だと思いますね。深夜ならまだこの視聴率でも許されたでしょうに。あと、やはりシーズン1の勢いもなかったように思います。シーズン1ではケンと瑤子・夏を巡る恋愛ドラマや、ケンと瑤子は平成に帰れるのかどうかという、先の見えない面白さもあったのですが、シーズン2はひたすら史実をたどり、その中にケンを放り込んだ戦国物の同人誌的な内容に終始しており、シーズン1を楽しく見ていた私でも、ちょっとワンパターンかなと感じてしまいます。ただ、北京ダックは美味しそうでしたねw 私は鶏の皮は生でなければどんな状態でも好きなのですが、あんなパリパリのはまだ食したことがございません。死ぬまでには一度食べてみたいものです。
【感想】なんというか、本格ミステリでは使い古されたトリックで、関係者の証言と部屋の構造をしっかり見ておけば、簡単に解けるものでした。犯行動機の、ストラディバリウスを盗んでいるところを見られたという理由はわかりませんでしたが、ロジックで解いて行けばわかるものでしたね。私は例によってあまりしっかり見てなかったので、わかりませんでしたけども、赤城だったら関係者の証言を聞いただけで解けるくらいの簡単な事件だったと思います。最初に赤城が言った、STが出動しなければならないほどの複雑な事件ではないという言葉がまさに正解だったと思います。なのでSTが動いたのにあんなに時間がかかるのはおかしいですね。というか実質百合根の他は赤城と翠しか動いてませんでしたけども。ただ、殺人事件だけならともかく、STがいなければ、ストラディバリウスすり替え事件まではわからなかったかもしれません。この単純な事件が複雑化してしまったのは、すり替え事件と強盗殺人事件という、目的も犯人も違う2つの犯罪が、併行して行われたためですよね。とここまで考えてちょっと不思議に思ったのは、何故殺人事件の犯人は、当初の目的であるストラディバリウスを盗まなかったのでしょうか。殺人の後、工作をしている時、響子たちが現れたため、盗まずに隠れた? 音楽プロデューサーとはいえ音楽の素養がまったくない大野が、バイオリンを持っていてはおかしいですしね。そういえば、大野が部屋に隠れる直前、響子が偽物のストラディバリウスで練習していた時、大野はそれが本物だと思い込んで褒め称えましたが、偽物だと気づいていた響子は、それでかえって大野に対する不信感を募らせたんでしょうね。この事件で一番不自然さを感じたのは、公演直前に小松教授が響子に言い寄ったことです。元々拒否されていたのに、公演直前という演奏者にとって一番緊張する時間に、そんなことをすれば、その後の演奏に響くのはわかりきってますよね。そんな時に何故会いに行ったのか。公演が終わってからでもよかったのでは?と思いました。そんな時だからこそ、受け入れられると思ったのでしょうか? 拒否しようが受け入れようが、それが自分が望んだ関係でなければ、かならず演奏に支障が出ると思います。そんなことはどうでもよかったんでしょうかね? まぁ、拒否する相手に強引に抱きつくような男なら、そんなこと気にしないかもしれませんね。こと恋愛については、頭のよしあしや社会的地位は関係ないものですからねぇ。翠が気持ち悪がっていたのは、百合根自身ではなく、百合根が自分を束縛しているという思い込みからだったのですね。でも確かに百合根はちょっと気持ち悪いですw 赤城が指摘したように、STの存在意義は事件解決であり、メンバーの居場所作りではないですしね。ああいう人が上司だったら、私もちょっと鬱陶しいと思うかなw ただしイケメンなので許す。