影を追って
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/08/19 04:26:28
携帯でメールを送る
彼からの返事はない
ううん 返事がないのではなく
届かなかったメール
もう私のことなど忘れて
仕方のないこと
もう私の彼じゃない
いっそのこと片想いでいたかった
こんなに悲しい想いをすることなかったのに
こんなにいとおしく思ったりしなかったのに
もう会えないと知っていて
あなたの声がしたような気がして振り返る
そこには私と関係ない人の声
雑踏の中に紛れ込んだ
あなたの影も見えない
どうして行ってしまったの
私の何がいけなかったの
分かっていたはずなのに
どうしようもなかった
かけがえのないあなただったのに
駅の片隅でじっと
幾度も電車を見送る
もうあてどのない旅などもできない
いつかあなたと行きたかった
あの町にも行けない
こんな苦しみの影は
誰もが持っているはずなのに
私だけが一番なんて
思ってはいけないのに
ただただ辛すぎて
あなたからのメールが
いつか届くだろうか
そんなことを待っていて
アドレスも変えないけど
そんなことさえ心待ちにして
もう届かない私の心
どこに持って行ったらいいんだろう
抱えるには重すぎて
見つめるには悲しすぎて
もううつらないあなたの心
もう一度会えたら
もう一度話せたら
私のことを振り向いてくれたら
何を言うのだろう
幻影だけが残る私には
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- ヒイロ
- 2014/08/20 17:55
- みっちょーん!調子よさそうだね(#^.^#)
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