☆寄付
- カテゴリ:人生
- 2014/08/13 00:10:09
ある慈善活動の団体がリストを整理してみると、某弁護士からの寄付が一度もないということが判明した。
そこで、寄付集めの担当者が弁護士に寄付の説得をすることになった。
「当センターの記録では、年収50万ドル以上の方のなかで、一銭の寄付もなかったのは貴方だけでした。社会還元について前向きにお考えいただけないでしょうか?」
弁護士は少し考えてから、
「私の母親は長いこと寝たきりです。その上、医療費が彼女の年収の数倍もかかる状態です。ご存じでしたか?」
担当者は困惑し、口篭もった。
「えー…いいえ」
「そして、私の弟は戦争に行って障害者になってしまった。目が見えないし、車椅子のお世話になっているんだ」
担当者が次の言葉を口にする暇も与えず、弁護士は言葉を重ねた。
「まだある。私の妹は交通事故で夫をなくしたんだ。今彼女は子供を三人抱えて一文無しの状態だ」
弁護士は憤慨しきっていたが、頭を垂れながら担当者は言った。
「何ともお気の毒なことで・・・・・」
そして、弁護士は最後に一言。
「そんな身内に一銭も恵んでいないこの私が、君のところに寄付するとでも思っているのかね?」
最低。