ドラマ【軍師官兵衛】
- カテゴリ:テレビ
- 2014/08/04 11:12:51
【感想】はやいな~。清洲会議から賤ヶ岳まで、あっという間でしたね。とはいえこの間1年も経っておらず、大河ドラマの流れの中では当たり前くらいか。お市が勝家に嫁いでいた期間って、こんな短かったんですね。やたら長い気がしたのは江でタラタラやってたせいかw お市は何故こんな短い間しか夫婦でなかった勝家とともに自害したのか。茶々たち娘は、勝家が父であると実感する暇などなかったでしょうね。さて、今回は先に挙げた清洲会議と賤ヶ岳の戦い、そして官兵衛と荒木道糞こと村重との再会がメインでした。変な名前を名乗り、アウトローに決めてますが、この後も道糞は結構痛い言動をしていますw まぁでも先があまり長くないみたいなので、好きにさせてあげますか…。清洲会議では、かの有名な秀吉が三法師を抱っこして、他の重臣たちの前に立ち、頭を下げさせるというシーン、あまりきちんと描いてませんでしたね。あれでは秀吉のこズルさが伝わらないw お市も演技もできない女子アナを使うなど、キャスティングの意図が不明。やっぱり心配していた通り、棒演技でした。1回こっきりだから仕方ないとしても、何故もうちょっと印象に残る女優さんを使わなかったな。賤ヶ岳にしても、何だかあっという間に終わってしまった印象。今回は前回の山崎の合戦から引き続き、ただ単にストーリーを追っているだけの印象しか残らない回だったように思います。もう有岡城の時のような、これが本当に起きたことなんだという驚きとともに感動するような回は、見られないのでしょうか…。最後、秀吉が官兵衛に向かって、「おことだけは敵に回したくないものよ」などと言っていましたが、あれって腹心の部下に対する言葉ではないですよね。村重は、天下を取ると人は変わると言っていましたが、今後の史実を見ても秀吉が変わってしまったことは明らか。天下を取りかけていたこの頃、あまりにも有能すぎる官兵衛に、いつかは足元をすくわれるのではないかと、恐れを抱き始めていたのだと思われます。その発端は、秀吉が尊敬して止まない信長が倒された時、官兵衛がこれは好機と秀吉を説き伏せたことでしょうなぁ。しかし、切れ者で敵には容赦しない官兵衛も、一度味方すると決めたり、守ると決めた人に対しては、一途な面もありました。例えば自分を手痛く裏切った小寺政職の息子を家臣に取り立てたり、有岡城の牢番の息子を引き取ったりしたのは、記憶に新しいですよね。官兵衛の秀吉に対する思いは、秀吉の信長に対する思いに近かったのではないでしょうか。秀吉がこれから道を誤っていくのは、それが見抜けなかったからではないかと思ったりもします。天下を取った秀吉は、その代わり全盛期の頃の一番大事な能力を失ってしまったように思えます。