面影を追って
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/07/08 09:16:53
雨の夕暮れ時は
夕日が顔を出さない
沈んで行く太陽を
見ていたかったのに
今日は1日休みを取って
あてのない旅をしてきた
電車の車窓には
同じ景色が見えるだけ
それはあなたの面影
抑えきれない理由を持って
故郷に帰って行ったあなた
私は後を追えなかった
追いたかった
追いたかった
でも追えなかった
あなたを苦しめるだけ
なんでこんな出合いをしたんだろう
愛の神様の小さなないじわるか
なんで二人は別れたんだろう
愛の神様が飽きてしまったのか
通り過ぎていくあなたの影を見ながら
つかみ取ろうとしても
それは幻でしかない
手を伸ばしているのに
小さな町で降りて
一人ベンチで想いにふける
通り過ぎる時間は癒してくれない
雨の訪れを知らせるだけ
重い心を抱えたままで
どこまで行けと言うのか
あぁ 今あなたがいたとしたら
どんなふうに抱いてくれるのか
傷ついたのだろうか
あなたも私も
深い爪後はどこまで
私たちを苦しめるのだろうか
あなたも今、苦しんでいる
多分それはいつかは癒えていくだろう
私の面影など忘れてしまうのだろう
そう、忘れた方がいい
私はきっと忘れないだろう
出合いがあってもいつまでも
抱きあったあの日々は
偽りなんかじゃないから
濡れた傘は私の心
もうあの頃には返れない
沈む太陽に想いを願っても
知らんふりをしてまた明日も沈んで行く
そうですね。
別れも心をいつくしんでいる間は、新しい恋には辿りつけませんね。
思い出すときだね^^