飢飼い。【2】
- カテゴリ:自作小説
- 2014/07/06 22:40:38
【初めに】
本作は成人向けの百合です。注意と警告はこれ以上必要ないかと思います故、生理的に受け付けない方は早急なブラウザバックを推奨します。
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「嫌なら嫌って言えばいいのに」
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「……んっ……ふ……、ふぅ、ぅ」
まあ、恋愛経験なんて無くても、知識としてこういうのは、ある程度誰しも蓄えていると思う。勿論全く興味がない人は別だけど。
ただ、思っていたよりファーストキスは濃厚すぎた。正直ついて行けない。
……いきなりディープかよ。
「っはぁ、か、……んぁ……」
ようやく終わったかと思い詰めていた息を吐いて酸素を貪ろうとした直後、追撃に溺れた。
息継ぎの仕方なんて知らないし、相手が妙に慣れているせいで完全に引きずられている。知らないうちに溢れ出た涙が頬を伝って唇に染み、ミント味だった口の中を少しだけしょっぱくした。
口内を這い回る舌は、唾液腺を刺激して洪水を引き起こす。口の端から垂れた唾液が喉に落ちていく不快感と、性感帯を刺激された快感が同時に押し寄せた。
肩がひくりと震える。同時に腰を抱いていた手はスカートの下からシャツを捲り、直に撫で回し始めていた。
敏感になった肌はじっとりと汗を帯びる。いよいよ窒息しそうになり、息苦しさに耐えかねて彼女を押しのけようと胸の辺りを押せば、彼女はすぐにも開放してくれた。
「っはあ、っはあ、っはあ、はぁ、……っ、はあ、はぁ、はぁ……」
くちゅりと淫らな音を立て糸を引いた涎が、猿轡でも噛まされていたようにダラダラ垂れた。
もう本当、あの、勘弁して。
息も絶え絶え、言葉が出てこない。
じゅるっと唾液を啜った彼女は、満足げに唇を舐め笑みを湛えている。
荒い息を吐く私の首筋に顔を近づけると、私のと、彼女のが混じりあった唾液を丁寧に舐めあげていった。悪寒が背筋を駆け上がる。
「っぁあ、う……!」
怖気、と言っても良いかもしれない。
思わず漏れた声を必死に噛み殺して、生温かい舌の感触に耐える。咄嗟に押しのけたはずの彼女の服の胸元を握り締めていた。
過剰に反応する身体だけはどうやら正直なようで、先程よりも大きく、上半身をびくつかせる。時間をかけてゆっくりと口元にまで到達した舌はちろりと唇を舐め恐怖心とほんの少しの期待を煽いだ。
既に膝が笑っている。戻れなくなっちゃったなあ、なんて場違いなことを考えていると、彼女は不意に頭を撫でてきた。幼子をあやすような優しい手つきで、目が合うと今までに一度たりと見せなかった愉悦に染まった満面の笑みを浮かべていた。
「頑張ったね」
その言葉を聞いた途端、突然わけのわからない羞恥心が襲ってきて顔が赤くなるのを自覚した。
思わず目を逸らして彼女の熱っぽい視線から逃れる。
すると、いきなり彼女が屈んで膝を掬い上げた。同じ背格好の女子にお姫様抱っこなんて、それこそ戯れで済む話だと言うのに今だけはそれでは済まされない気がする。
「大丈夫だよ、ご飯のあとにね」
そんな心理を見透かしたように、赤面したままの私を抱き上げた彼女は悪戯に微笑む。
どうせそのご飯にはロクでもないものが混じってるんだろうな、と思ったら、本当にその通りだった。
*****
やばい、短いなって思ったけどこれ以上下手に付け足すと区切りが良くないからここまで。
これ、恋愛経験0の女が書いてるんだぜ?恐ろしいよな…………
1、2と読ませていただきました・・・!
素晴らしい百合ですね、私の顔はどうやらにやけてしまった様です。(ニヤニヤ
次のご飯に期待ですね!>///<*
いつも思っていることなのですが、実は私糾蝶さんに憧れてたりします///
ンンンンンンンンンンンンwwwwwwww
ぼくこそバスの一番後ろの席にて盛大に口許を笑みの形に歪めてしまいました
恐縮です!恐縮です!
若干猟奇的になっていきますが何とぞ!!ぼく頑張る!
ウホホウッホウホウホ!!(うっかりバスの中で読んでしまい眉を顰めながらニヤけるという大変珍妙な顔をしてしまいました。)
ウッホホ!(続き正座待機しております)