万物流転
- カテゴリ:日記
- 2014/06/28 20:29:30
いよいよトウモロコシの季節ですね。
最近のトウモロコシはめちゃくちゃ甘い!
トウモロコシに限らず最近の野菜は、果物みたいに甘いです。
甘いは旨い! は魯山人の言葉ですが
野菜の果物化は市場のニーズなのでしょうか?
先日、親戚の農家にトウモロコシを貰いに行って
お茶を飲みながら話を聞いていたのですが
なんだか、ちょっと怖い気がしました。
○繋がらない命
現在、野菜や果物の種はF1というものが使われています。
F1というのは雑種の一代目、つまり人工的につくられた種ということです。
これだけ聞くと、別になんてことはなさそうなのですが
これ歪んだ種なのです。
自然界には人間にとって都合のいい品種というものはあまり存在しません。
それこせ原種を地道に改良して都合のいい品種にしてきたわけですが
そこには自然界という壁が存在していました。
つまり異なった種の間では生殖ができないという原則です。
簡単に言うと犬と猫の間には子供が出来ないということです。
この壁を取っ払うことを可能にしたのがバイオテクロノジーという分野です。
これにより自然界では決して交わることのない
異種間の新品種を作りだすことが可能になりました。
これにより作物は、生産者、消費者の要求を満たすように
自在に作り変えることが出来るようになったのです。
ところがこんなものに歪みが出ないわけがありません。
F1は1代限り、世代を超えて生命の受け渡しをすることができないのです。
今日聞いた農家の話では
トウモロコシの収獲が終わった後、畑を機械でかき混ぜます。
その時に、稀に実も混じるため芽が出てくることもあるのです。
それを試しに育てたところ、木は普通の大きさまで成長するのですが
実は小指くらいの小さなものしかつかなかったのだそうです。
親に似ても似つかない子が誕生してしまうわけなんですね。
○誰が為に
トウモロコシに限らず、現在の農業は全てがセットになってるらしいのです。
種、その種専用の肥料 専用の農薬
専用とそうでないものでは明確に差があると言っていました。
昔なら、取れた作物の中から来年の種を取り
肥料も色んな作物で共用できてたのでしょう。 しかし、今は全て買う。
このことはまったく別のことも引き起こすのです。
それは在来種の駆逐。
F1は、コストがかかるとはいえ
安定という面においては在来種を遥かに凌駕しています。
品質の安定、生産の安定、価格の安定
どれも農家が求めるものばかりです。
そうなると在来種は作られなくなってしまいます。
作られない在来種は絶滅するほかありません。
動物の絶滅は、世界中の関心事になりますが
野菜に関しては話題にもなりませんね。
実際トウモロコシは無くなってはいませんが
品種は相当消えていると思います。
甘くないマズイトウモロコシはもう食べたくても食べれないのかも?
しれませんね。
F1もいいけど、そろそろ基本に立ち返って
循環型の農業に戻したほうがいいような気がしますが
現状なかなか難しいですね。
なぜなら、それもこれも消費者のエゴの産物なようなきがしますから
自然界(神の領域)から
因果応報…
人間に しっぺ返しが あるかも…ですね★(。・・。;)
この予測のつかない天候も
その予兆なのかも… なんて ちょっと思います。。。
ノアの方舟…
あるかもなあ〜 ...(๑´▪ω▪`๑)ぅ〜みゅ
よくないと分かっていても、
利益を得る人がいる限り、なくならない・・。
自然が相手と思っていた農業すら
コントロールされている。。。
若い方でも、自給自足している方もいますが、
趣味の範囲を出ない気がします。
古い品種を復活させる取り組みをしている方もいます。
一挙には無理なので、
少しずつ・・でしょうか。
(またちょっと別の問題かもだけど)なら植物も可哀想かなあ。
とりあえずはなるべくなんでも有難くいただくぐらい?
決していい結果は生まれません(>_<)