心臓の音で安心する
- カテゴリ:日記
- 2014/06/23 07:52:35
縁者に赤ちゃんが生まれた。
抱かせてもらう。
赤ちゃんを抱いたのははじめて。
わたしは理由があって、そうしたことと無縁にいきてきたから
今になって抱くとは思わなかった。
母になるということは、あらためて、すごいことだなと思う。
だからこそ、それを選ばなかったのだけれど。
わたしは、そうしたことを選ばないかわりに
書いていきてゆくことを選んだから。
だから、家庭とかに対して、どこかひけめがあった。
もっとも、まわりに、そうしたひとがいるわけではないから
(女友達は皆無にひとしかったし、独身でも家庭があるひとでも
そうしたことはあまり関係ない世界で、他者と接してきたから)
ほとんどかんじたことなかったけれど。
赤ちゃんを抱かせてもらったことで、すこしだけ
なにかと和解ができたような気がした。
ありがたかった。
ところで、肌にふれると、親しみや愛情がわく。
ひどい場面で、だが、女は抱いてしまえば、その男のことが好きになる
といった、ことばをきいたことがある。
もっともだと思ったが、
それは男女間に限らず、ああやってふれることで、なにか親愛の情
みたいなものが、うまれる、そのこととどこかで共通するのではと
ふと思った。
抱くと心臓の音がするから、安心するらしい、と
その新しくお母さんになった人はいった。