ドラマ【死神くん】
- カテゴリ:テレビ
- 2014/06/21 17:37:24
【感想】最終回にして、やっとまあまあ面白い話に巡り会えた。うん、遅すぎるねw 毎回とは言わず、せめて半分の回でこの程度のクオリティがあれば、もっと評価が上がったろうに…。今までの評価はこれまでの感想を見てもらえるとわかると思うが、酷く悪いわけでもないけれど、設定が特殊なわりにあまり心に響かないドラマだった。今回、ストーリーの面白さに惹かれたものの、やはりクライマックスの盛り上がらなければならないところで、どうにも心に響かない。理由をいろいろ考えたが、どうもセリフのせいらしい。セリフがグッとこないのだ。逆に言えば、グッとくるセリフのあるドラマ、つまり決めゼリフがあるドラマは、ある程度話が破綻してても、そのセリフだけで視聴者を惹き付けるとともに、共感を生む力がある。例えば、同じ大野主演の怪物くんは、ストーリー的には子供向けの荒唐無稽な内容だったが、グッとくるセリフを差し挟むのがすごいうまかった。そこが評価が分かれたポイントの1つと言えるだろう。また、今回のストーリーを顧みてわかったことが1つある。それは、死者がどういう風に決まるのか、システムが不明瞭なところである。これ、すごい重要な設定だと思うんだけど、どうも「運命」という一言で片付けられていたように思う。だから今回、予定外の大量の死亡者が出るかもしれないという事態になり、その日死ぬはずだった人をリストから外し、新たに予定外の死者の名前が手帳に書き込まれた時、何か違和感を覚えたのだ。そして、死神くんが犯人の死亡時刻と原因を書き換えただけで、その予定外の死者はすべて助かった。やっぱりよくわからない。手帳のシステムってどうなってるの…? また、犯人が仕掛けた爆弾は、5時に爆発することになっていた。つまり時限式だったんじゃないのか。なのに、犯人が事故で死亡しただけで、爆発せずに皆助かるって何かおかしい。5時に手動で爆発させる予定だったの? でも、屋上に仕掛けた爆弾で1階に残った人が全員死ぬとは思えないんだけど…。それに今時爆弾本体に起動スイッチがついてるっておかしくないか。死神くんが自分の命と引き換えに57人の命を助けた…という、感動的なストーリーだったのに、そういう細かい点が気になって、心底楽しむことができなかった。一言で表現するなら、「細かいことが気になってしまうのが私の悪いクセ」といったところだろうかw 死神くんも監死官も消えてしまったので、まず続編はないだろうけれど、続編あっても見るかどうか迷うレベルだなこりゃ。