ドラマ【MOZU】
- カテゴリ：テレビ
- 2014/06/08 17:15:45
【感想】まず、東が語ったオメラスの話は、アーシュラ・Ｋ・ル＝グウィンの「オメラスから歩み去る人々」に出てくるエピソードだそうです。たった１６ページしかない短編ながら、傑作と名高い作品で、私も一度読んでみたくなりました。今回あった主な出来事は、東の自殺、宏美の脱獄と室井への強襲、そして室井の復帰と津城への逆襲といったところでしょうか。東の自殺は、ちょっと意外でした。もう少し強い人かと思っていたのに、あんなにあっさり自殺？と思ったものですが…。今回wowowで始まるシーズン２「幻の翼」の公式サイトを見てみたところ…。皆さんもぜひ、自分の目でご確認ください。見るべきものは、ムービーのプロモ映像パート３です。宏美を逃がしたのは間違いなく東が警察に潜入させていたスパイですね。アテナセキュリティ時代から、東の協力者が警察内にいたことはわかってましたし、元々公安出身なので、その時代からの知り合いが協力者になったのかもしれません。宏美が脱獄し、真っ先に極秘のはずの室井の軟禁場所を襲ったのも、東の指示なんでしょうね。でなきゃ宏美がその場所を知るはずもないですし。よく考えたら東は何故宏美に室井を殺させようとしたのか。元々室井と東は結託してテロを起こそうとしていたはず。しかし東は中神一派が宏美に殺されて以来、引責だったのかそれとも自分から姿を消そうとしたのか、アテナセキュリティを去り、それと同時に室井とも手を切ったと考えられます。宏美が和彦の仇を討とうと東を襲った時、彼は簡単に返り討ちにし、とどめを刺さずに本当の仇は公安だと宏美に吹き込みました。あの時宏美を殺そうと思えば殺せたのだから、その恨みを公安に向けたのは、自分の責任逃れではなく、積極的に公安に攻撃の意志を持ったとしか考えられません。その意図は何なのか。単に面白がっているだけなのか。オメラスの少年は、本当に宏美のことなのか。何とも不気味ですね。ちなみに、倉木役の西島と東役の長谷川は、八重の桜の覚馬と尚之助ですねｗ そして、混乱に乗じて復帰した室井は、津城に牙を剥きます。これは津城も想定外だったようで、もし察知していれば姿を隠してますよね。テロリストがテロ対策の警備係だなんて…。とはいえ室井のバックには、公安省の設立を画策する官房長官がいるようで。このへんの図式はもうだいぶはっきりとしてきましたが、シーズン１最終回を控え、まだ謎がいくつか残っていますね。まず、千尋が爆弾を起動させた理由。そもそも本当に爆弾を起動させたのは千尋なのか？ もしそれが本当だとしても、言われているような精神不安定が理由なのかどうか。千尋本人にしかわからないことかもしれませんが、倉木にとっては大切なことです。また、最近あまり出てこないので忘れ気味だったダルマ。あれは一体何なのか。グラークα作戦と何か関係があるのか。何故作戦に無関係だった美希の夢にまで出てくるのか。最終回で全部の謎が解けるのでしょうか。ちなみにシーズン２の初回は２２日(日)夜１０時からwowwowにて放映開始ですが、初回のみ無料放送なので、興味がある方はご覧になってみてはいかがでしょうか。
ただ東が表面的な社会の秩序を乱して楽しむだけの愉快犯とは、
あまり思いたくないんですね…。
もっと深謀遠慮のある人物であることを期待しています。
そういえばグラークαで千尋が潜入した施設から、
１人だけ生還した謎も残ってましたね。
シーズン１の最終回ですべて決着するのでしょうか…。
最終回では、「だるま」と「グラークα作戦」のなぞを解明してほしいです。