Nicotto Town


連続冒険小説 霊験導師わむたん


秘密指令 紅響子 シリーズ プロローグ1

古い棺(ひつぎ)が置かれている。

ガタガタガタ・・・

古い棺の蓋が小刻みに揺れ出した。古い棺の蓋が少し横に動くと5本の指が隙間から現れた。

紅響子(くれないきょうこ)は薔薇鞭(ばらむち)を胸の所まで持ち上げ身構えた。

「きえーーーーーーー!」

古い棺の蓋が吹き飛んだと思うと、中から全身を包帯で体をぐるぐると巻いた男が飛び出してきた。

「ミイラ男!犯人はお前よ!この紅響子が逮捕するわ!」

「きえーーーーーーー!」

ミイラ男は飛び掛かって来た。

紅響子は、後ろにバック転をした。紅響子は学生体操選手権の代表にもなった事のある元体操選手だ。今は、紅探偵事務所をやっている。腰のあたりまで伸びたサラサラの黒髪が綺麗だ。顔は、街を歩いていると人が振り返るほど美しい。体には、赤いバイクスーツを着ている。首から足までつながったスーツだ。バイクスーツは女性らしい美しいボディラインを見せている。バイクスーツの胸元に赤い薔薇がついている。

「きえーーーーーーー!」

ミイラ男は、紅響子をつかまえようと飛び掛かって来るが、紅響子はみぎひだりと体をかわしてつかまらない。空中をくるくると舞っている。

「薔薇鞭を受けなさい!」

紅響子の持っている薔薇鞭が空中を舞った。この薔薇鞭は、普通の鞭ではない。特殊素材で出来ていて柄の部分を操作することにより何メートルも伸びたり縮んだりする。

シュッ!

「きえーーーーーーー!」

薔薇鞭は、ミイラ男の顔の包帯を切り裂いた。そして、犯人が正体を現した。



(お願い:他にも公開していない小説をたくさん書いていまして順次パブーなどでペンネーム☆千葉広明☆名義で電子書籍化販売予定なので、くれぐれもコピーはしないで下さい。作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦下さい。模倣、一部の複写などが確認された場合、図らずしも法的対象になりますのでご注意下さい。☆この作品の著作権は千葉 広明に帰属します。)-♪(ノ⌒∇)ノ*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*:・'゜☆。




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