秘密指令 紅響子 シリーズ プロローグ1
- カテゴリ:自作小説
- 2014/05/02 05:57:33
古い棺(ひつぎ)が置かれている。
ガタガタガタ・・・
古い棺の蓋が小刻みに揺れ出した。古い棺の蓋が少し横に動くと5本の指が隙間から現れた。
紅響子(くれないきょうこ)は薔薇鞭(ばらむち)を胸の所まで持ち上げ身構えた。
「きえーーーーーーー!」
古い棺の蓋が吹き飛んだと思うと、中から全身を包帯で体をぐるぐると巻いた男が飛び出してきた。
「ミイラ男!犯人はお前よ!この紅響子が逮捕するわ!」
「きえーーーーーーー!」
ミイラ男は飛び掛かって来た。
紅響子は、後ろにバック転をした。紅響子は学生体操選手権の代表にもなった事のある元体操選手だ。今は、紅探偵事務所をやっている。腰のあたりまで伸びたサラサラの黒髪が綺麗だ。顔は、街を歩いていると人が振り返るほど美しい。体には、赤いバイクスーツを着ている。首から足までつながったスーツだ。バイクスーツは女性らしい美しいボディラインを見せている。バイクスーツの胸元に赤い薔薇がついている。
「きえーーーーーーー!」
ミイラ男は、紅響子をつかまえようと飛び掛かって来るが、紅響子はみぎひだりと体をかわしてつかまらない。空中をくるくると舞っている。
「薔薇鞭を受けなさい!」
紅響子の持っている薔薇鞭が空中を舞った。この薔薇鞭は、普通の鞭ではない。特殊素材で出来ていて柄の部分を操作することにより何メートルも伸びたり縮んだりする。
シュッ!
「きえーーーーーーー!」
薔薇鞭は、ミイラ男の顔の包帯を切り裂いた。そして、犯人が正体を現した。
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