心に残るネットの落とし物 21
- カテゴリ:30代以上
- 2014/04/12 16:39:00
もう10年も前の話。
妻が他界して1年がたった頃、当時8歳の娘と3歳の息子がいた。
妻がいなくなったことをまだ理解できないでいる息子に対して、私はどう接してやればいいのか、父親としての不甲斐なさに悩まされていた。
実際私も、妻の面影を追う毎日であった。
寂しさが家中を包み込んでいるようだった。
そんな時、私は仕事の都合で家を空けることになり、実家の母にしばらくきてもらうことになった。
出張中、何度も自宅へ電話をかけ、子供たちの声を聞いた。
2人を安心させるつもりだったが、心安らぐのは私のほうだった気がする。
そんな矢先、息子の通っている幼稚園の運動会があった。
『ママとおどろう』だったか、そんなタイトルのプログラムがあり、園児と母親が手をつなぎ、輪になってお遊戯をするような内容だった。
こんなときにそんなプログラムを組むなんて・・・。
「まぁ、行くよ♪」
娘だった。
息子も笑顔で娘の手をとり、二人は楽しそうに走っていった。
一瞬、私は訳が分からずに呆然としていた。
隣に座っていた母がこう言った。
あなたがこの間、九州へ行っていた時に、正樹はいつものように泣いて、お姉ちゃんを困らせていたのね。
そうしたら、お姉ちゃんは正樹に、
「ママはもういなくなっちゃったけど、お姉ちゃんがいるでしょ?本当はパパだってとってもさみしいの。だけどパパは泣いたりしないでしょ?それはね、パパが男の子だからなんだよ。まぁも男の子だよね。だから、だいじょうぶだよね?お姉ちゃんが、パパとまぁのママになるから。」
そう言っていたのよ。
何ということだ。
娘が私の変わりにこの家を守ろうとしている。
場所もわきまえず、流れてくる涙を止めることが出来なかった。
10年たった今、無性にあの頃のことを思い出し、また涙が出てくる。
来年から上京する娘、おとうさんは君に何かしてあげられたかい?
君に今、どうしても伝えたいことがある。
支えてくれてありがとう。
君は最高のママだったよ。
私にとっても、正樹にとっても。
ありがとう。
えっと ブログ広場からだと私のことだとおもわれちゃうんですね
まっ でもタイトルがネットの落とし物ですから ご安心ください。
改めて 私のことではありませんよ(^_^)
こうして返信いただけると、なんかやる気も出てきますね
とはいっても、私は読んでなにか心打つものがあったものをアップしているだけなので
ほとんど手はかからないので、たまにこうしてアップさせていただきます。
今後ともよろしくおねがいします
自分が変態なのを恥ずかしく感じた・・・・
でもやめないよw
聞かされていたので心に響きました。
ふたりの里子を迎え入れた矢先に奥様が病気で亡くなられたのですが、
男手一つで二人の子どもを育ててこられました。
娘さんは、成人されていて飲み会の途中で迎えに来るという
メールを幸せそうな笑顔で私に見せてくれました♪
そして「子どもを育ててきて…今は本当に幸せだよ♥」とね^^
読んでいて、心がストンと・・・落ちてあたたかくなりました。
子供は、大人よりも、しっかりと前を向いて歩いていますね。
娘さんの上京、嬉しいような寂しいような・・でしょうか。
奥様も、きっと安心されているでしょうね。
ステキなお話をありがとうございました。^^
お久しぶりです^^。
いや~、久々のネットの落とし物でしたね^^。
いつもしみじみと読ませていただいています。
これからも、どんどんアップしていってくださいね^^。
よろしくお願い致しま~す^^。
悲しくて、切なくて、お嬢ちゃまのけなげさが、たまらなくて、涙涙です。
奥様もどれほどお辛かったことかと思うと~~
そして、剣さん、よく頑張ってこられましたね~
お子様たち、大きく成長されて、今度は、剣さんが楽しむ番ですよ^^
こんなに涙を流して読むことになるとは思ってもいませんでした。
同時に、私の抱えている悩みなんて なんてくだらないんだろう
胸にガツンと響きました。
愛する人と別れるだけで辛いのに
もう会えない所に行ってしまうのは・・・愛し合ってる途中でそうなってしまうのは
どんなに辛いことだろう
考えただけで次から次へと涙が流れてきます。
私はどうやって生きるべきだろう なんのために存在してるのだろう
そうずっと胸に抱え、人生を説いた本を読み漁る日々でした
愚かでした
生きたくても死んでしまった奥様
奥様に生きていて欲しかった旦那さんとお子様
この物語はどんな哲学の本よりも胸にきます
素敵な記事をありがとうございました^^
これは剣さんの実話ではないんですよね・・・?
そう願いつつ、剣さんも愛する人との幸せがずっと続きますように・・。