電光雷迅サンダーV(1)
- カテゴリ:自作小説
- 2014/04/11 01:06:47
キーン・・・
天まで抜けるような青い空が広がっている。
かん高い轟音を立てて銀色の翼は空港に降り立った。
空港はたくさんのSP(セキュリティポリス)と記者で溢れている。
地球平和会議の前折衝でK国のヌワマト大統領が来日したのだ。
花野 愛(はなのあい)は産まれたばかりの姉の子供の慧(あきら)を抱きながら歓迎と書かれた紙の旗を振った。姉の旦那さんは、小早川外務大臣で今日は一家でヌワマト大統領の出迎えに来ていた。
「あーぁ」
慧が愛の持っている旗に手をやった。
「あら、慧ちゃんも振りたいの。」
愛は微笑みながら慧に旗を手渡した。
「あぅあぅ」
慧は、一生懸命旗を振っている。
「慧は可愛いな。」
新聞記者の隼水 郷(はやみごう)は慧の旗を持っている小さな手を指で触った。愛とは以前取材で知り合った仲である。
「郷さんも早く子供をつくりなさいよ。」
「綾子ちゃん!俺はまだ独身だよ!」
郷はカメラマンの加藤 綾子(かとうあやこ)に苦笑いをした。
「あら、私が奥さんになってあげようか?」
「うひょーーー。」
郷は愛の後ろに隠れた。
「失礼ね。」
綾子は大笑いした。
その時、大統領専用機のタラップが降りてヌワマト大統領が降りてきた。
紙の旗が一斉に振られた。ヌワマト大統領は、手を振りながら出迎えの小早川外務大臣と姉の方に進んだ。しかし、その外で奇妙な動きをするものがあった。ひとりのSPがふらふら歩み出したのだ。SPは上着の胸を開いて見せた。体中にプラスチック爆弾を巻きつけている。そしてボタンに手をやった。
「宇宙神帝王さま!万歳!」
SPは大爆発を起こした。
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