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ボルヘス「アル・ムシタームを求めて」


小説がテーマと言う事で、以前紹介したボルヘスの作品から
「アル・ムシタームを求めて」という作品をオススメしたいと思います。

ボルヘスは短篇の名手で、尚且つ短篇とは思えない複雑さが特徴的で
更に「存在しない文章、超大作に対しての論評」というスタイルをとっています。

この作品も「アル・ムシタームを求めて」という作品を論評した形を取ってますが
実際はそんな作品は存在せず、
語り手~作品の作者~作品の登場人物の3重の入子構造になった物語で
偽書「アル・ムシタームを求めて」の曖昧な結末に対し、様々な結論を考えていく中で
哲学的な、それでいて幻想的な物語が展開されていきます。

一度読んでも、また読み返して真実を考える、
短篇ながらも非常に読み応えの有る作品です!




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