ドラマ【八重の桜】
- カテゴリ:テレビ
- 2013/12/16 16:44:48
【感想】最終回で、前回に引き続き今まで登場したいろんな人物が出てきて、花を添えましたね。とはいえ死に花も多かったですが…。中でも久栄の死が簡単にナレーションだけで片付けられてしまったのは、相当な肩透かしでしたね。八重の従軍看護婦の時代の話は、もうちょっと時間をかけてやってほしかったと思いますねぇ。何しろこれで勲章をもらったわけですから。まるで1学期、2学期とじっくり授業を進めたため、3学期で教科書が最後まで終わりそうもないので、適当に早送りでたたみかける授業のようでした。八重は日清戦争だけではなく、日露戦争の時にも看護婦として従軍しており、その間にもかなりのドラマがあったと思うんですけどねぇ。詳しくはわかっていないのでしょうか? また、ちょっと触れてはいましたが、茶道にもかなりのめりこみ、茶道教授の資格を取得、女性向けの茶道教室を開いたそうです。本当に晩年までやり手の女だったんですね。ちなみに墓碑銘は徳富蘇峰の筆によるものだそうで、ドラマの中で描かれていたような確執があったとは思い難いですね。八重が日清戦争下の広島で従軍していた時、広島に蘇峰が来たことは確かなようですが、そこで2人が会ったかどうかはわからないですし、八重自身どのような思想を持って従軍していたのかもわかりません。ただ、ドラマの中の八重は、傷ついた敵軍の兵士も分け隔てなく看護をするような博愛主義になっていましたね。戊辰戦争では、銃弾が尽きるまでなるべく多くの敵を殺そうと思い、戦後は会津を踏みにじった敵を憎んでいたのに、かなり変わったなと思いました。ラストシーン、年を取った彼女に見守られ、若い八重はどこに向けて銃を撃ったのでしょうか。ただ、思ったのですが、若くして戊辰戦争で戦い、襄の妻となってからは同志社に尽くし、襄の死後は看護婦となり従軍しながらも、平時は茶道や華道などを楽しんだ彼女の人生に、私はあまり明確なビジョンを見出せないんですよ。確かに立派な人物だったのかもしれないけれど、自分から同志社を設立しようとした襄や、自ら出版社を立ち上げた蘇峰などに比べると、自分の意思で動いたとはとても言えません。戊辰戦争にしたってその後の従軍看護婦にしたって、時代が戦争に動いたからであり、同志社は襄を夫としたから関わるようになったわけで、要するに彼女はずっと受身だったわけですよ。当時の女性が受身とならざるを得ないのは当然だとは思いますけどね。が、とてつもない気概だけは、感じられるんですよね。国を救おうとか、夫を助けようとか、とにかく何かの役に立ちたい、誰かのために働きたい、そういう意志は感じられるのです。流れには逆らわないけれど、その時々で自分ができる最高のパフォーマンスを発揮することが可能な女だったのではないかと思うのです。つまり最高級レベルの大和撫子だったのではないでしょうか。もし彼女に子供がいたら、この有り余るパワーはすべて子供に注がれていたかもしれないと思うと、彼女が子供に恵まれなかったのは、時代の意志が働いたのかもしれないと思わせますね。
確かに、蘇峰とお茶してるシーンから、いきなり八重の精神世界に入ってしまい、
そのままエンディングを迎えるという唐突な終わり方でしたね。
ただ蘇峰の経歴を調べると、この時の八重のメッセージは
まったく伝わっていなかったことだけは確かです。
> めぐみん
明治維新を描いた作品は多いけど、それを会津視点から描いた作品は少ないし、
明治初期、遷都した後の京都を描いた作品もまた少ないよね。
次の大河は戦国時代だし、主人公も武将だし、主役はジャニだしw
清盛以降低迷していた視聴率も少しは戻るんじゃないかな。
八重の桜見てなかったら、知らなかった歴史てんこ盛りだったな。
次の大河も見る予定のおら。
最終回、なんだか尻切れトンボみたいに感じました。
最後の場面、八重は徳富に何を伝えたかったのか?分からなかったです。
あと1回放送があれば、もう少しまとまりがあって、最後まで見ごたえがあったのでは…。と残念でなりません。