われはフェンリル。
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/12/08 22:51:44
※ 暴力的かつ、映像的にもひどい内容です。悪魔そのものを描いているので、キリスト教の方、怖いモノ苦手な方は読むのをお止めください
われはフェンリル。
われの牙はすべてを喰らう。
コックの顔を喰らい、牙で噛み砕く。
頭蓋骨の砕ける音の何と心地よい事か
また新しいコックを雇わなくてはな。
われはフェンリル。
この世の全てを味わうなり
味わって初めて理解する。
そのものを。
モノを。
人を。
命を。
われは喰らい続ける。
そして自分さえも喰らってしまう。
それがわれ
そんなわれを「愛しい」と呼ぶ狂気。
だが、われは心からその「狂気」を喜んだ。
魔王を名乗るわれがだ。
氷狼と名高いわれがだ。
われは「愛しい」と呼ぶ狂気のそばにいる。
主(あるじ)とわれは呼んでいる。
主と共に「今を味わい、生を楽しむ」
われはフェンリル。
修羅界にいる悪鬼羅刹さえも、われの餌。
われに理解できぬモノもわれの餌。
われは世界を喰らう。
喰らう事で初めて理解する。
われは魔王。
われは氷狼。
われは「生かされているモノ」
われは生きる。
「愛しい」と呼んでくれる主(あるじ)のために
われは辿り着く。
全ての悪魔が喉から手が出るほど欲する「絶対なる無」の世界へ
そこには全てがある。
すべての始まり
一度終わりて、「宝」となる。
全てが一つとなる場所。
われはそこへ辿り着いた。
ありがたし
世界観に対する批判は受け付けておりません。
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あしからず