戦国一のスイマー
- カテゴリ：日記
- 2013/12/04 20:53:59
湖水渡りは見事ですが、そんな彼もまだまだ遠く及ばない
戦国一のスイマーがいるのをご存知だろうか？
鬼九郎盛安とか夜叉九郎とか呼ばれてる戸沢盛安その人である。
十三歳で家督を継ぎ、戦場においてはリアルバーサーカー！
でも決して捕虜は斬らないナイスガイな彼
秀吉からナマイキな北条を一緒にシメようぜ！というお手紙を貰うと
一直線に京へ向かいます。
ところが既に秀吉はすでに小田原に向かった後だった。
そう、東北から京都はあまりに遠かったのだ！
盛安は秀吉を追い東に向かったが、
その歩みを夜中、洪水により増水した大井川に阻まれた。
箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川
と謡われる東海きっての暴れ川、一度増水すれば水が引くのを待つしかなかったのだ。
しかし盛安はこんなことでは止まりません。
「関白殿下に忠義を立て遠国から駆けつけて、一夜たりとも遅参してはならぬと思った次第。
増水などに負けぬわ！！」
といったかと思えば
真っ暗闇の大井川へダイブ！
それを見た、部下たちも続いてダイブ！
次から次へと濁流に飲まれ、闇に消え行く兵士たち
なんと無事渡りきったのはたった９人と言うとんでもない無謀をやってのけたのです。
このことは
「夜中に東海一の大河を渡るものある！」
と大いに周囲を驚かせたのでした。
秀吉は、この行為を絶賛したと言いますが
心のなかでは、
東北から来たのになんでお前は西から来たの？
しかも９人って……。 戦力にならんじゃん！
とか、思ってたのではないでしょうか？
この時の無茶が祟ったのか、小田原攻めの陣中で盛安は突如病死する。享年22歳。
しかし彼の名は戦国一のスイマーとして後世に語り継がれていったのでした。
まあ、実際に役立たなくても、
士気を高めたり、
忠義を示したりはできるので、
無駄とは言いませんが・・。
部下を無益に死なせるのは
いかがなものか・・（･ω･；A
戦力にならなければ元も子もないですよね＾＾；；