Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


ストロベリーラブ 【 最終章 】

最終章 『 それぞれの幸せ 』


玲奈の怒鳴り声は凡そ50分にも及んだ。
いい加減、耳栓をはめたくなってきた香理奈は耳を掻く。
何も知らない桐崎は大きな大きな溜め息を零す。

「 ────だから、ねぇ!?聞いてるの!? 」
「 あー、はいはい。聞いてる。 」

適当に交わした玲奈の怒鳴り声。玲奈は腸が煮えくり返りそうだ。
桐崎は睡魔に襲われ、座ったまま転寝していた。
玲奈の怒鳴り声はこの後、1時間続いた。

*********

<<苺華side>>

「 一輝とちゃんと和解したい。 」

自然とこみ上げる感情。
苺華は思い切って、一輝に電話を掛けた。
うじうじしてても同じだと、やっと気づけたから…。

一輝はすぐに電話に出た。

『 もしもし、苺華… 』
「 一輝。やっぱり私ちゃんと話したい… 」
『 …言わなくても分かってる。俺もさっきゴメンな。 』
「 ううん…。一輝。大好き。本当だよ? 」
『 うんうん。ありがとう。俺もだから… 』

一輝の声はいつも通り優しさで溢れていた。
苺華の心も、ちゃんと満たされた。
ついでに会う約束もした。

これでキスできれば…、二人はまたあの頃の関係に戻れるのだ。
まあ、キスできるかできないか。結果は言うまでもないだろう。

3時間後。二人はいつも通りに戻った。

「 一輝…、ありがと。 」
「 こっちこそ。 」

もう二度とあんな事がないよう、と小指と小指を結んだのだった。

**********

<<玲奈&桐崎side>>

「 ね、ねえ。なんでこんなとこに居なきゃいけないの。 」
「 知るかよ。お前の姉ちゃんに聞けよ。 」

二人は家から追い出され、無理矢理デートさせられていた。

「 もう、なんなのよ!
       ………きゃあっ!! 」
「 わっ…、危ない! 」

高いヒールを履いたためか、ガクン、となってしまった。
危うく階段から落ちるところだ。桐崎がいなかったら死んでいた。
その瞬間、桐崎に抱きしめられ、ドキッとした。

「 …あ、ありが…とう。 」
「 え、あ、うん。 」

実は桐崎もこのとき一瞬、胸に温かいものが降りかかった。
だが、それはお互いに内緒だ。言わなくてもわかるだろう、いずれは。

***********

皆それぞれがいい道を歩み始めた。
だが捨ててはいけないカップルがもう一つあるだろう。

<<宮木&香理奈>>

「 もぉ、待って宮木君! 」
「 はいはい、待ってますよー。 」

まさに一輝と苺華を復縁させてくれたといわんばかりのキューピットカップル。
宮木の腕を握る香理奈の指には指輪があった…。
いつの間に!?と思うかもしれないが、それは二人だけの内緒。

皆が幸せそうに歩くその道は、最高に輝いた道に見えた。

**********

ストロベリーラブ…。
それは甘くてすっぱい、青春の代名詞とも言える恋。


*END*

・・・・・・・・・・・・・・・・
やっと終わらす事ができました^^;
新、小説はすぐに書きますのでお楽しみに♪


アバター
2013/11/22 23:11
いや~

面白かったです!

それぞれの恋がなんかスッキリとしてよかったです!

新作待ってます! 頑張ってください
アバター
2013/11/22 19:23
ストロベリーラブ 全章読ませていただきました!

みんな、ぞれぞれの恋愛がこれからも続くことを願います!

ありがとうございました!



月別アーカイブ

2019

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.