イエス・キリスト 汝の敵を愛せ
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/10/31 22:15:27
イエス・キリストの「汝の敵を愛せ」
ボクはこの言葉が好きだ。
この言葉によって・・・巨大な憎しみを「愛する」事ができた。
イエス・キリスト
「捨てるのではなく、否定するでもなく、憎しみとして湧き上がった、その尊い「想い」を抱きしめてあげなさい」
何故自分の憎しみが尊い「想い」なのか・・・。
「数ある「想い」の中でわたしには「憎しみ」しか湧き上がらなかった・・・わたしは本当の悪魔かもしれない。それなのにあなたは、わたしを尊いと言う」
イエス・キリスト
「湧き上がる「想い」が何であれ・・・「尊い」のです。そう認めるならそこが世界平和です」
「分かりません・・・どうして「憎しみ」が尊いのですか?敵とはわたしに危害を加える者たちでしょ?わたしの家族を奪った者たちでしょ?」
イエス・キリスト
「あなたがあなたに出会うのです」
「わたしが・・・わたしに???」
イエス・キリスト
「あなたがあなたに出会うのです。あなたはあなた以外の誰にも出会ったりしません。あなたを殺しに来る者も・・・またあなたなのです。汝の敵とは・・・昔のあなた。前世のあなた・・・いいえ。信じなくてもいいです。あなたの腹を立てる相手もあなた。殺意を抱く相手もあなたなのです」
「・・・・・・わたしはひどい人間だったのですね。人をいじめ、家族を奪い。ひどい・・・ひどすぎる」
イエス・キリスト
「私の言葉を思い出してください。「汝の敵を愛せ」・・・愛とは無条件に許すことです。あなたに湧き上がった憎しみをそのまま。あなたが現れてくれて本当に嬉しい。と、伝える事です」
「無条件に許されていいのですか?こんなひどい事をしてきたわたしが!」
イエス・キリスト
「では・・・わたしがあなたの変わりに許しを与えましょう。思い出してください。あなたがあなたに出会うのです」
「え?まさか。あなた様もわたしだと???」
イエス・キリスト
「そうです。わたしはそう伝えました。あなたがあなたに出会うのです。わかりますか?」
「・・・・・・うぉ、うお、うおおおおおおおおお」
イエス・キリスト
「アーメン」
あい
その答えはお答えできません。
はっきりとわかっているのは・・・体験の中に答えはある・・・という事です。
>どうして、こうしたことの意味を
考える必要があるのだろう?
答えはあなたの中に。
・・・だから、ボクたちは生まれてきたんだ。と、ボクは納得できる答えを見つけました。
あなたがあなたに出会うって、どこで、この言葉を聞いたのかな?
わたし、この言葉の意味、わかります。
>あなたを殺しに来る者も・・・またあなたなのです。
うん、そういうことなのだね。
でも、どうして、こういうことが起こるのかな?
どうして、こうしたことの意味を
考える必要があるのだろう?
不思議だね。
そして、とても深いですね。