金狼の重圧 『エデン編』…10
- カテゴリ:自作小説
- 2013/10/18 22:34:39
信じたくなかったが、二人は現実を見つめる。ウルフじゃないと言う希望的観測はできないであろうと…
ユウジは早くウルフを見つけなければならないと考えたが、足がそこへ向かない。震えているのだ。シンも同じだったが、シンはまた違うアプローチを考えていた、直接オアシスへ行きウルフを見つけるのとは違う方法を。
「…ユウジ」
「オアシスへ行くのが少し怖くなったな…」
「いや違う、オアシスへ行けって言うんじゃなくて、あの男に会ってみないか?」
「あの男?」
あの男…その言葉だけでユウジはピンと来た。その男は二人にとってもう二度と会いたくない男だった。しかし、ウルフに一番近い男。本来ならウルフを探すならまずはその男に会っておかなればならないほどの重要人物だ。
だが、二人は会いたくなかった。ユウジは名前さえも口にしたくないほどに嫌な記憶しかなかった。
「ミカミか…」
ミカミ…ウルフの友人。
4年前、精神崩壊により表舞台から姿を消していたウルフだったが、その数ヵ月後に精神崩壊が治っていないにもかかわらず復活したと噂を立てた男。地区トップの4人を怪しいゲーム機によってことごとく精神崩壊へと誘ったかもしれない男。
本人は否定しており証拠も全く無かったが、2人はミカミが犯人だと思っていた。
「会いたくないのは分かってる…俺もだよ。だが、ウルフのことを一番よく知っているのはあの男だ。今でも2人が繋がっているとしたら…」
「…もう一度あの不気味な男に会えと言うのか?」
一気に時間が戻る。工場跡地でミカミとユウジが言い争ったあの時に。
4人もの人間の精神を崩壊させた張本人だったかもしれない男との不気味な時間を思い出すと、腹立たしい思いとともに居た堪れなくなる。
ただ、あの時に精神崩壊への誘いの確信をつけなかったのは今でも後悔していた。
「初めから、あいつにアプローチしていた方が良かったのかもしれないな…もし本当にここ数週間の事故がウルフの仕掛けたものなら、いち早く止めなければならない。闇雲に探すのには限界がある。そう思ったらやはりあいつの力が必要だ、不本意だがな」
シンの言葉を聞いたユウジはゆっくりと椅子から腰を上げた。
「行く気になったか?」
「ああ、あいつの今の思いも聞いてみたくなったからな…今でも2人が繋がっていて、もしウルフが暴走していることに関与していたりしたら、俺はあいつを許さない。あいつがウルフの友人だと言うのなら、暴走を止められるはずだからな。友人なら止めるはずだ」
めっちゃおいしそうでした!
私も負けないように頑張ります!!
ブログのって、ヘタなセリフのべたべた小説のが多かったりするけど・・・
最初の話で不思議な雰囲気漂わせたりと、色々、意味深なところが多くて
すごくよかったです!続きもぜひよみたいです^^
大人っぽく進んでいきますね
先が気になる終わり方とか・・・すごいなぁ
お体の方は大丈夫ですか?
今日もまた寒いですね・・・これから、もっと寒くなるだろうし、気をつけないとですね
あったかくして、ゆっくり休んでくださいね^^
最初から読みます(`・◇・´)