本棚。91
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/10/17 07:13:28
「妖琦庵夜話 その探偵、人にあらず」(一巻)
「妖琦庵夜話 空蝉の少年」 (二巻)
著者・榎田ユウリ 出版・角川書店(角川ホラー文庫)
ジャケ買いしたら二巻でした。 なんでこれがホラーなんだろ? どこをどう取ったら探偵なんだろ?と思ってましたが、一巻読んで納得。
隣人が人間ではないかも知れない。あるいは自分こそがバケモノかも知れない。という漠然とした、ぶつけどころのない恐怖。
妖人(DNDが特異で人間よりちょっとだけ優れた能力を持つ)は犯罪を起こす確率が高い!!あの事件も妖人が!? と連日騒ぎ立てるメディア
友達同士で噂をささやきあう程度の悪意。悪気はなかったの、てへぺろ、みたいな。
そこに方向性を持たせたら? 転がり落ちる岩のようにどんどん加速して最後には―――
ホラーは嫌いだけどミステリーは好き。でも違いはなんだろう、と考えた本でした。ホラーとミステリーがお互い足を引っ張って半端モノになったように感じます。そこが好きなんだけど!
日本の怪談噺は、こうして現代にも転がっているんだろうなーとわくわくしました。
苦手だと敬遠している為か、その違いもよく解っていないかも。
うぅ~~む、今度、何か手に取ってみようかしら?
と、いつも思うのに手が伸びない。そんな日々です。
でも、レビューを読むのは好きですw